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名古屋市美術館で「大カプコン展」 ゲーム開発の創意工夫、裏側紹介

大カプコン展「ROUND1」で「ストリートファイター」の「リュウ」、「ロックマン」などキャラクターを設定資料やフィギュアと一緒に紹介 © CAPCOM

大カプコン展「ROUND1」で「ストリートファイター」の「リュウ」、「ロックマン」などキャラクターを設定資料やフィギュアと一緒に紹介 © CAPCOM

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 「大カプコン展 -世界を魅了するゲームクリエイション」の開催が7月5日、名古屋市美術館(名古屋市中区栄2)で始まった。

入り口は歴代人気キャラクターが行進

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 「カプコン」(大阪市)は1983(昭和58)年創業のゲームソフトメーカー。代表タイトルは「ストリートファイターII」「バイオハザード」「モンスターハンター」など。同展では同社のゲーム開発プロセスやクリエーターの想像力と実現力に焦点を当てる。同社プロデューサーの牧野泰之さんは「40年にわたるカプコンの歴代クリエーターが開発した裏側を感じ取ってもらえる。ゲームやカプコンを知らなくても楽しんで体験してもらえる」と話す。

 会場は「ROUND1」~「ROUND3」、「BONUS STAGE」&「FINAL ROUND」の4つで構成。ゲームにちなみ、ドット絵で表現したパネルデザインやサインなどで演出する。

 ゲームの歴史やキャラクターを振り返る「ROUND1」の入り口は、歴代人気キャラクターが行進する映像で演出。「一緒に入場するような感覚になってもらえれば」と牧野さん。ゲーム画面や実物の家庭用ゲーム機も使った年表や、設定資料やフィギュアと一緒に紹介するキャラクター、歴代タイトルのイラスト原画も展示するポスターやパッケージなど紹介するコーナーなどを展開する。

 「ROUND2」は、各時代のテクノロジーと、それに適した制作や表現のアイデアを紹介。使える色数などさまざまな制約があったというドット絵時代に創意工夫したビデオゲーム黎明(れいめい)期のグラフィック制作を開設するほか、ドット絵では表現が難しい「半透明」に見せる方法や、時代によって行程や関わる人数が違うという新旧の「波動拳」の作り方なども紹介する。牧野さんは「テクノロジーが進化するとアイデアも進化する」と話す。

 「ROUND3」は、リアリティーを持たせるための手法をさまざまな観点で紹介するゾーン。人気キャラクターの白い立像にプロジェクションマッピングを行い、3DCGモデルの造形や制作過程を表現するコンテンツやゲーム音楽の進化を体験できるサウンドシアターなど。牧野さんは「リアルに感じてもらえるように真面目にやってきたことを紹介する」と話す。

 「BONUS STAGE」&「FINAL ROUND」には、モーションキャプチャー擬似体験コーナーや、人気タイトルの企画書展示、同社クリエーター12人のインタビュー上映などを用意する。牧野さんは「ゲームクリエーターを目指す学生や現役デザイナーが見ても、胸に刺さるようなインタビュー内容になっているのでは」と話す。

 会場ではグッズ販売も行う。

 開館時間は9時30分~17時(金曜は20時まで。入場は閉館30分前まで)。月曜(7月21日・8月11日除く)・7月22日休館。入場料は、一般=2,500円、高大生=1,800円、小中生=500円。9月7日まで。

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