たばこの自動販売機などを製造販売する「フジタカ」（本社＝京都府長岡京市）は5月中旬より、全国で品切れ状態が続いている食品缶「札幌 らーめん缶」（300円）の自販機販売を大須で開始した。

　今年4月2日より発売を開始している同品は、醤油味と味噌味を展開。缶上部にはフォークが付いており、買ったその場で食べることができる。東京・秋葉原の電気店「チチブデンキ」では1日で100ケースが売れ、予約で入荷分も即日完売してしまうほどの人気商品だという。

　同品は、麺が延びてしまうのを防ぐため、通常の中華麺ではなく新しく開発された「こんにゃく麺」を使用しているのが特徴。また、醤油味＝58キロカロリー、味噌味＝84.1キロカロリーと低カロリーでの提供を実現した。こんにゃくを使用していることで「腹持ちがよく、食物繊維を多く含んでいるため、美容や健康を気にする方にも好評」だという。賞味期限は常温でも約3年。

　「らーめん缶」開発の経緯について同社担当者は、「たばこ販売のみでは経営が難しい状況にあるたばこ店の売上を向上させる良い方法はないかと考えた結果、『自販機でのコンビニ展開』をコンセプトのもと、自販機で販売できる食品を企画しようと生まれた」と話している。今月中には、夏を意識した「冷やし麺」の展開も予定しているという。

フジタカ　札幌らーめん缶