新栄で身障者と健常者のロックイベント-ライブの同時ネット配信も

2007エンターテイメントサーカスの様子

2007エンターテイメントサーカスの様子

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 名古屋の芸能プロダクション「スタンドアップ」(名古屋市中村区)は11月2日、新栄のライブハウス「クラブダイアモンドホール」(中区新栄2、TEL 052-265-2665)で、「障害の壁を超える音楽の可能性 ~競い、助け合い、響き合う~」をコンセプトにしたライブイベント「2008 エンターテイメントサーカス」を開催する。

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 今年で3回目を迎える同イベントは、「健常者と視聴覚障害者との交流の場、地域の音楽文化の発展」を目的として開催されており、健常者と聴覚障害者が一緒にステージに立つライブイベント。来場者は500~600人を見込む。

 会場内には大型スクリーンとプロジェクターを設置し、「どんな内容の楽曲が演奏されているのか」が一目でわかるように、演奏される全ての楽曲の歌詞をスクリーンに写すほか、ステージ上に「手話通訳」を配置し、聴覚障害の人も同じように楽しめる配慮も。イベントの売上金の一部は、聴覚障害団体・社会福祉団体に寄付するという。

 主な出演アーティストは、「耳が聞こえなくても瞳がある」という
思いから命名された、耳が不自由なメンバーで結成されたバンド「BRIGHT EYES(ブライトアイズ)」のほか名古屋で活躍する健常者で構成される5バンドも出演。ブライトアイズは、名古屋を中心に活動する同バンドは、結成20年のベテランバンド。結成時は練習時間もかかったが、次第にベースやドラムの振動からリズムを体得できるようになり、難しい曲にも挑戦できるようになったという。ステージ上では、健常者と聴覚障がい者が協力し合いながら、時には競い合いながらステージを盛り上げて行くという。

 主催の中尾さんはイベント開催の経緯について「万博が終わった後も、そこで派生した人とのつながりや気持ちを残していく活動が必要だと思ったことから始まっている」と話す。また「さまざまなメディアで取り上げられたりすることで、多くの人にイベントの存在が伝わり、人とのつながりが新たにできてきた。音楽の交流の場、発信の場としても理解してくれる人も増えて来た」と振り返る。

 今年は初めてウェブ上でライブの様子をオンタイムで配信していく。また、ライブチャットも行い、常駐の担当者が会場に来ることができない人に向けて、出演中の出演者やライブ会場、楽曲についてなどを随時伝えていく予定だという。

 開場=15時30分~、開演=16時~。入場料は2,000円。

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