ルーカス監督に愛知で「侍」映画を-署名千人到達でパーティー開催

愛知侍プロジェクトの堂原有美さんと、応援にかけつけた「はち丸」

愛知侍プロジェクトの堂原有美さんと、応援にかけつけた「はち丸」

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 広告代理店の三晃社(本社=名古屋市中区丸の内3)に在籍する堂原有美さんが中心となって進めているプロジェクト「愛知侍プロジェクト」の記念パーティーが4月11日、新栄のカフェ「猿カフェ葵店」(東区葵1)で開催された。

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 「愛知の武将の魅力を広め、ひいては愛知全体の魅力を世界に伝えたい」という思いから発足した同プロジェクトは、侍好きで有名なジョージ・ルーカス監督に愛知を舞台にした映画を撮ってもらうという最終目標を掲げ活動している。堂原さんは「思い」をルーカス監督に届けるため、昨年4月から愛知県内の武将観光地などを回り、プロジェクトに賛同する人々の署名集めを開始。パーティーは、今年3月15日に署名人数が1,000人に達したことを記念したもの。

 パーティーには、愛知県観光課職員のほか、デザイナーや雑誌ライター、新聞記者、ラジオ関係者など約40人が集まり、プロジェクトの順調な遂行を祝った。名古屋開府400年を記念したイメージキャラクター「400年の旅人『はち丸』」も会場に駆け付け華を添えた。これまでに集められた署名は「巻物」にし、2010年夏ごろに堂原さんが渡米し、ルーカス監督に手渡す予定だという。

 堂原さんは、三晃社で5年ほど前から愛知県の武将観光の仕事に携わっている。仕事で武将観光のポータルサイト「武将のふるさと愛知」の制作に深くかかわったことから、「より強力に武将文化を推奨しよう」という思いが芽生え、ルーカス監督への映画製作打診へとつながっている。

 「これを聞いた人が面白がってくれたり、クスッと笑ったり、賛同してくれるとうれしいなあと思いながら、いつも署名もらえるかどうかヒヤヒヤしながら集めている」と話すのは、1人で署名活動を続けて来た堂原さん。「初めは、何で自分がこんなことをしているのかわけがわからなくなることが何度もあった。あまりにもばかげていて当てのない活動で、休日の体力を消耗しているだけなんじゃないかと思ったり…」と振り返る。

 「ばかなことは好きだが、目的がはっきり見えない状況でばかなことだけを続けるのは難しい(苦しい)ことに気付いたり…。でも、どうして自分がこの活動を始めたのかを思い出し、目的は何なのかをもう一度追及したら、意味があることだと自分で納得することができた。そうすることで改めてすべてのバランスがとれ、つらくても、とりあえず面白いと思えるようになった」と笑う。「プロジェクトを通して、勉強になったことはすごく多いし、『とりあえず始めてみること』の大切さを実感している」とも。

 2010年にルーカス監督に会いに行く日まで、堂原さんの署名活動は続く。「賛同をいただけた人にはこれからもどんどん署名をいただけるとうれしい」とし、「愛知県内で、知る人ぞ知る歴史的名所や伝説などを知っている人も教えてほしい」と呼びかける。

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