鶴舞のライブハウス「K.Dハポン」(名古屋市中区千代田5、TEL 052-251-0324)で4月17日より、「草枕」が上演されている。
今回で4作目の公演となる「草枕」は、夏目漱石の同名小説をもとに作・演出・音楽担当の原智彦さんが味付けし、絵描きの人が絵を描けずに旅をする芝居。キャストは、主人公・那美に古典芸能を得意とし「スーパー一座」創立メンバーである伊藤みづめさん、夏目漱石にアートパフォーマンスの西島一洋さん、主題歌にアコーディオン弾き語り奏者・鈴木常吉さんを迎える。
制作担当の黒岩さんは「前回の作品と比べると和の要素が強くなった。映像の中で踊りを踊ったり、禅問答のようなせりふ回しが見どころ」と話す。
ターゲットは「年齢は関係なく、芝居が好きと言うよりアート全般が好きな方」(同)とし、「日本のアートに興味のある海外の方、夏目漱石が好きな方に見てもらえれば広がるのでは」とも。
同作品が生まれたきっかけとして、黒岩さんは「原さんが友人と飲んでいるときに『草枕って変な話だよな』と話していたところイメージが膨らんで今回の芝居ができた」と振り返る。「よくあの小説からこんなに話が膨らませるな」と感心したという。
公演は4月17日~5月21日。5月4日~6日は、鈴木常吉さんの生演奏付き公演を予定している。開演時間は昼の部=13時30時~、夜の部=19時30分(日により公演回数は異なる)。料金は予約2,500円(生演奏付きは予約3,000円)。