プレスリリース

名古屋・善行寺が“社会還元型納骨堂”を開始

リリース発行企業:せいざん株式会社

情報提供:


善行寺「桜堂」

名古屋市中川区の安井山 善行寺(愛知県名古屋市中川区愛知町41-19)では、2025年5月に桜堂と名付けた新設の納骨堂が完成。これに伴い、納骨堂利用者のお布施の一部を自然環境保護団体および動物保護団体に寄付する新たな仕組みも同時にスタートしました。

同寺は1501年(文亀元年)に開山した歴史ある寺院です。
6つの国登録有形文化財を有し、大相撲・名古屋場所の力士が滞在する相撲宿舎としても知られ、地域に親しまれています。

このたび、新たな納骨堂「桜堂」の完成と同時に、お布施の一部を自然環境保護団体および動物保護団体に寄付する“社会還元型納骨堂”の制度を構築。2025年5月より正式に運用を開始しました。

「亡き方を偲ぶ心が、未来のいのちと環境を守る力になる」

従来、寺院に納められたお布施の用途は寺院に委ねられている場合が多いですが、善行寺の納骨堂では契約者のお布施の一部が地域課題を解決する活動への寄付となることを予め明示しています。

利用者と寺院が共に社会への貢献内容を契約段階で確認・合意する新しい納骨堂制度として設計しています。

「故人を偲ぶ心を社会に還元する」ことを目的に納骨堂での弔いをきっかけに寺院に納められるお布施を社会に還元することで、社会にひらくお寺の制度を設けました。

「桜」の納骨堂で名古屋市の緑被率の課題解決に貢献

納骨堂のお布施を自然環境保護へ

名古屋市は全国の都市と比較すると緑被率が低い都市(約21.5%)であり、過去30年間を見ても緑被率は減少しています。

ヒートアイランド現象や夏季の高温化、自然への接触機会の減少が問題となっています。名古屋市も「TEAM GREEN」活動などで緑地化の活動を推進しています。

この課題に対し善行寺では、納骨堂の設計に際して絵師による唯一無二の「桜」の意匠を採用。納骨堂の中で手を合わせる際に自然に意識を向けるきっかけとなる空間を目指しました。


善行寺「桜堂」のソメイヨシノ壇

1人から大家族まで利用できる4つの壇が用意されており、全て桜の種類や壇の造りが異なります。さらに、参拝のしやすさ・永続的な管理までを考慮し、すべてオーダーメイドで設計された納骨堂となっています。

桜が満開の納骨壇に納骨する際に納められたお布施の一部を自然環境保護団体に寄付します。

ペットの弔いと動物福祉支援の連動も
近年、家族の一員としてペットを弔うニーズが高まるなか、善行寺の「桜堂」では契約者に限りペットの遺骨も境内の専用墓所へ納骨可能な仕組みも導入。
ペット供養に関するお布施の一部も、愛知県内の動物保護団体に寄付されます。

お布施の社会還元と寄付先
善行寺の「社会還元型納骨堂」では、契約時にいただいたお布施の一部を下記の目的で寄付します。

自然環境保護団体(都市緑化、森林再生等)への寄付
動物福祉団体(保護活動団体など)への寄付
その他社会課題解決団体への寄付

また、寄付金の使途についての透明性を確保するため、以下を予定しています。
○ 公式ウェブサイトやSNSで寄付先やその活動を紹介
○ 毎年の寄付実績を報告し、支援の輪を広げる


善行寺「桜堂」社会に還元する納骨堂の仕組み

弔いを閉じない--継承制度の柔軟化
善行寺では、少子高齢化や家族形態の変化に応じ、納骨堂の契約継承者を“血縁に限定しない”制度を採用しています。

寺院が認めた方であれば、内縁関係・LGBTQパートナー・友人・仲間など、亡き方を偲ぶ意思のあるすべての人が継承可能です。 これは、弔いの権利を閉じないことで弔いの文化をつなぐことを目指した制度設計です。

社会に還元される5つの価値

- 故人を偲ぶ想いが、社会と自然を守る力に変わる
- 名古屋市の緑被率改善と、都市環境課題への自覚を育む
- ペットも家族として共に弔う、多様な弔いの受容
- “お布施=寺だけのもの”ではない、公共財としての再定義
- 仏教が持つ慈悲の思想を、行動に転換する実践

仏教の本質から生まれた新たな取り組み

善行寺「桜堂」

昨今、持続可能な社会の実現(いわゆるSDGs)が叫ばれていますが、仏教はそれよりはるか以前から「共に生きる」「分かち合う」という教えを軸にしてきました。 善行寺の今回の納骨堂で得た縁を寄付に繋げる試みは、そうした仏教本来の精神を、いまの社会に通じる形にしたいという思いで開始しました。

弔いとは、故人への感謝を通じて、この世に残された私たちがどう生きるかを問う営みだと考えます。
善行寺では、納骨堂という弔いの空間を通して、弔いが未来の自然といのちを支える仕組みを目指しています。

本取り組みにより仏教の本来持つ“いのちを敬う精神”を、多くの方に広げたいと考えています。
善行寺住職コメント
「寺院は昔から、“おたがいさま”“おかげさま”で成り立ってきました。

今回の試みは、仏教の原点に立ち返って、いのちを尊び、自然と共に生きる。
そんな弔いの場を社会へ開いていくことを目指したものです。


亡き人を偲ぶと同時に、残された私たちがどう生きるかを、そっと問いかける寺院であり、納骨堂でありたいと願っています。」

制度設計・支援 せいざん株式会社コメント
「私たちはこれまで全国の寺院と共に、弔いとは何か、仏教とは社会にどう関わるべきかを問い続けてきました。

善行寺様との今回の取り組みは、“弔い=社会的な行為・文化”という思想を、制度として形にした挑戦です。

弔いの場が、家族や故人だけのもの、寺院の収益目的だけのものと思われている側面もありますが、弔いは社会福祉的寺業であり、地域や環境やいのちに通じていく入口だと私達は考えています。

そして、弔いの権利や祈る場所が閉じられないものであること。その価値観を実現する仕組みが、一つの寺院から始まったことを、私たちは大きな一歩だと考えています。」

【寺院情報】

安井山 善行寺(やすいさん ぜんぎょうじ)
所在地:〒454-0807 愛知県名古屋市中川区愛知町41-19
Web:https://zengyoji.or.jp/

【メディア取材受付窓口】

企画・制度設計 せいざん株式会社
所在地:〒107-0061 東京都港区北青山2丁目12-9
Web:https://www.sei-zan.net
Mail:info@sei-zan.net(担当:池邊)

お問い合わせ・取材案内

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納骨堂の見学・ご案内は随時受付中です。
ご希望の方は寺院の公式HPから事前にお問い合わせください。

<報道・業界関係者の皆さまへ>
取材・記事化・撮影についてはせいざん株式会社へお問合せください。

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