名古屋市は9月1日から、コミュニティーサイクルシステム「名チャリ」の社会実験の登録受け付けを開始した。
今年で4回目となる同実験。コミュニティーサイクルはレンタサイクルと異なり、短距離、短時間での利用を繰り返す自転車共有システム。昨年までは「名チャリ」を実際に使いコミュニティーサイクルの利用方法を知ってもらう目的と、利用ニーズをつかむことを第一に考え、貸し出し・返却を行う「ステーション」にスタッフを配置し、放置自転車を活用し無料で貸し出しを行ってきた。
今年度は貸し出し・返却を利用者自身が行えるようにICカードを導入したセルフサービスで、登録料や利用料など有料化し、本格実施を見据えた次のステップを踏む。自転車は放置自転車(100台)とオリジナル自転車(200台)を用意。会員登録に2,000円が必要(11月のみの利用=1,000円、1週間=500円、1日=300円)で、利用料は、30分以内は無料で以降30分ごとに200円が課金される。実施期間は10月1日~11月30日の2カ月。利用時間は8時~20時。
公共交通と「名チャリ」を組み合わせて使うことで二酸化炭素(CO2)排出量の削減、自転車を使うことで移動範囲が広がり、街のにぎわいの創出につながることや、共有することで自転車の総量を抑え放置自転車の削減につなげることを期待する。ステーションの範囲は昨年と変わらず名古屋駅エリア~栄エリアの全30 カ所。「1台の自転車をみんなで共有利用すれば、資源を上手に無駄なく使うことができる。街での自由度が増して地域も元気になるのでは」と名古屋市自転車利用課の松村さん。
現在、「名チャリ」のテレビCMを制作している。「名チャリに乗ろう!」というセリフで、河村たかし名古屋市長と名古屋おもてなし武将隊のメンバーが「名チャリ」に乗り出演。9月下旬からテレビ愛知で放送予定。