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エリア特集2011-12-22

【連載コラム/名古屋テレビ塔について考える】
名古屋テレビ塔を栄活性化への起爆剤に
「もっと夢を描いて夢を語ろう」-名古屋テレビ塔大澤社長インタビュー

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「塔としてのデザインは日本国内のどの塔にも負けない」と話す名古屋テレビ塔の大澤和宏社長。技術者としての思いとテレビ塔への愛情を重ね、栄エリア活性化への起爆剤としてどう変化していべいいかを日々模索している。サカエ経済新聞では、今、最も肌でテレビ塔の変化を感じている大澤社長に話を聞いた。

若い頃から技術者として接してきた「名古屋テレビ塔」

 「名古屋テレビ塔との関わりは、自分が就職する前にまでさかのぼる」と話し始めた現テレビ塔社長の大澤和宏さん。「幼いころから機械を触ることが好きで、就職前の若いころにテレビ塔内の機械のメンテナンスをする仕事に4年ほど就いていた。その後NHKに就職してからも技術畑で仕事をしてきたし、後にNHKの別会社『NHKアイテック』に行ってからもオフィスがテレビ塔の近くにあったため、ずっとテレビ塔周りで仕事をしてきたことになります」と振り返る。

 「2003年、瀬戸にデジタル鉄塔が建つころ自分は、アナログからデジタルに移行するために電波を整理し、それに伴うさまざまな影響などの対応の手伝いをしていた。そのころはいわば、デジタルに推進する側の立場だったということです」と話す大澤さん。「そんな折、テレビ塔の社長就任の話が来た。正直戸惑いました」

腹をくくり名古屋テレビ塔会社の社長に就任−リニューアルヘ

 テレビ塔建設当時にNHKCBCが出資したことから、現在までテレビ塔会社の社長は6年ごとに両社の出身者が交代で務めている。2003年はちょうど社長交代の時期にあたり、技術者として仕事をしていた大澤さんに白羽の矢が立った。だが、当時のテレビ塔は人件費などがかさみ倒産寸前の状況。展望スペースの食堂も古くなり、団体の観光客さえも足が遠のいていた状況で、利益は生まれていなかった。迷った大澤さんは当時の担当者に、「自分が最後の社長になるということなのか」と思わず聞いたほどだという。

 技術者としての仕事に魅力を感じていながらも「テレビ塔のために力になれるなら」と、腹をくくり社長に就任した大澤さん。「これまでは早くデジタル化にするために仕事をしてきたのに、テレビ塔の社長になることで一気に、なるべく長くアナログ放送を続けてほしい心境になった」という。就任当初、テレビ塔周辺は新しい商業施設などが建ち並び変化が激しい時期であったにも関わらず、名古屋テレビ塔の中は、3040年前から内装や体質など全てが変わらずにいたという。就任半年後にはさまざまな要因が重なり、「解散してはどうか」と方々から言われてしまう状況だったという。

 それでも、何とか2006年にテレビ塔の全面リニューアルに成功。レストランやグッズショップなどを入れ、若返りを図った。現在、社長就任から8年目。6年の交代時期を過ぎているが、「テレビ塔の再生を手掛け始めた以上思い入れもあるし、若いころから仕事をしていた場所でもあるので縁を感じ、今も続けています」と大澤さん。「実は何よりも、交代する人がいないということもある(笑)」とも。

地域活性化の起爆剤としての期待込め、新生「名古屋テレビ塔」へ

 724日にアナログ放送の電波塔として役目を終え、127日からは続々とアンテナが取り外されているテレビ塔。大澤さんは「どんな文化財でも最初の目的を果たしていないのでは意味がないと思っています。テレビ塔は『電波塔』として機能するためにデザインされている。私は、この塔はいつまでも現役でないと意味がないと思っています」と技術屋としての胸の内を明かす。

 「名古屋市内にこれだけの鉄塔はないし、今後建設しようと思っても難しい。塔としての価値は技術屋なのでよくわかっている。何とか電波塔としての機能は失いたくない」と大澤さん。「そのためにも、何とか電波を出し続ける方法を模索しているところ」だという。だが、「仮に電波塔としての機能を付けることができたとしても、アナログ放送の電波を出していたころに比べたら格段に収益は減る」という。「これまで放送機材があった約1600平方メートルのスペースが空くが、耐震のこともあり、これらのスペースを売るのは難しそう。であれば、公園など周辺環境も含めて魅力的にしていくことで、活性化していくことが必要」とも。

 「どのようにテレビ塔が活用されていけばいいか、どのように公園が変わっていけばいいか、市民の方々からどんどん意見を頂きたいと思っています。そして名古屋市にはもっと、原点に戻り都市づくりの夢を描いてほしい」と大澤さんは力を込める。「栄エリアが縮小傾向にある今こそ、ここ名古屋テレビ塔が起爆剤になって、新たな活性化へつなげていくことができれば」と思いを込める。

文/サカエ経済新聞 青木 奈美

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