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エリア特集2009-06-02

空前の「婚活」ブームが到来
名古屋の現状と、その必勝法は?

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ただ待っているだけでは結婚できない…。そんな不安を抱える30代の男女を中心に、結婚相手を探すため、積極的に活動する人が増えつつある。ドラマやマスコミでもさかんに「婚活」が叫ばれている今、名古屋での動向はどうなっているのか?独身男女の出会いや、「自分磨き」を支援している人々を通して、名古屋の「婚活」事情と、その必勝法を探った。

結婚相談所では女性会員が増加傾向に

昔ながらの「人を介したお見合い」で出会いを提供している結婚相談所「セレーノ」(名古屋市中区栄4)。女性アドバイザーのひとりである山下さんによれば、「婚活」という言葉が浸透してきた今、女性の登録者が増加中だという。トヨタショックなどの影響か、相手の就業先にこだわらない女性も増えつつあり、男性にとってはチャンスの時期到来といえそうだ。

お見合い相手は会員自身が検索することもできるが、スタッフが「これは」と思う人を紹介する方が成婚率は高い。その理由は何なのか。「やはり大切なのは相手とのバランス。理想ばかり追い求める方が多いですが、その人に合った人は他にいるんです」と山下さん。「婚活」のための第一歩は、まず「自分を知る」こと。一方で、カウンセリングを通して、その人の良さを引き出すことにも心を砕く。「特に男性は消極的な方が多いので、長所を褒めてあげるようにしていますね」。

確かに、対面式のお見合いは誰もが緊張するもの。そこで「もっとリラックスしてもらえたら」と始めた3対3のパーティーが好評だ。参加者の男女が順番にペアになり、ひとりにつき15分ほどの会話を楽しむ。オフィスがあるビル内で毎週行われており、会員なら誰でも低料金で参加できるという。このパーティーの特徴は、男女の座り方。男性は必ず女性の隣か、斜め前に座るシステムで、緊張感を和らげるための工夫が施されている。

本人のやる気次第で、何度でもチャンスを与えられるのが相談所のメリット。登録や活動をオープンにしやすくなった現在、経験豊富なアドバイザーに任せてみるのも、着実に「出会える」方法の一つだ。

セレーノ(結婚サポートセンター)

新しい出会いのカタチ「料理教室合コン」

勢いのあった若いころと違い、年齢を重ねてからの結婚は、誰かに背中を押してもらわないと難しいのが現状。けれど、出来ればより自然な形での出会いを・・・と望む男女の注目を集めているのが「料理教室合コン」だ。「イメージは、小学校のころに誰もが体験した調理実習。自然に会話が生まれるので、人見知りの方でも楽しんでいただけるのではないでしょうか」と、「mono kitchen(モノ・キッチン)」(本社=瑞穂区田光町3)のスタッフ・磯村昌世さんは話す。

男女交えての「クッキングパーティー」は、現在「ウィルあいち」(東区上竪杉町1)の料理スタジオなどを会場に開催。毎回募集人員は18人程度で、ホームページから登録して会員になれば、好きな時に参加できる。会員の年齢層は20代前半~40代後半と幅広いが、一番多いのは30代。まさに「婚活」を意識している世代といえるだろう。

当日はくじ引きによる男性3人×女性3人のグループ分けからスタート。自己紹介と講師によるデモの後、協力して料理作りを行い、最後はアルコールを飲みながらの試食タイムに。共同作業を通して相手の「素の姿」が見られるのが、通常のパーティーとの違いだ。異性の好感度が高いのは、ちょっとした気配りができる女性や、話題を膨らませようと努力する男性。「静かなグループはスタッフが盛り上げるが、男性の方も積極的に楽しんでほしい」と磯村さん。

特に女性に人気が高いこのパーティー。告知後一週間ほどで定員が埋まってしまうこともあり、モノ・キッチンでは、中区伏見に独自のキッチンを設ける計画を進行中だという。相談所同様、ここでも「婚活」に前向きな女性たちの姿が見えてくる。

mono kitchen(モノキッチン)

「花婿学校」が独身男性の意識を変える

お見合いやパーティー以外にも、例えば結婚式の二次会など、その気になれば、男女の出会いの場所はいくらでもある。しかし、そんな現場を見る度に、いつも男性の積極性の無さが気になっていたというのがNPO法人「花婿学校」(中区栄2)代表の大橋清朗さん。独身男性を対象に、2004年からコミュニケーション力アップのためのセミナーを開催している「婚活」支援の先駆者だ。

代表自ら講師を務めるセミナーは、現在名古屋のほか、東京、大阪でも開催。「成功するパーティー戦略」をはじめ、具体的なノウハウも教えるが、その最大の目的は出席者の「モチベーションを上げる」こと。話し方、マナーなど技術だけを学んでも、結局は本人のやる気がなければ意味がないという。「『自分を変えなくては』と気付くことこそが一番重要。私自身も昔は女性との会話が苦手でした。だからこそ、絶対に変われるということに気付いてほしいですね」。

異性とのコミュニケーションは相手に合わせる応用力も必要。しかし、そのためにはひたすら実践を積み重ねるしかない。「今まで女性と縁がなかった人ほど、何度でもトライして問題点を解決していかないと」と、男性の「婚活」には勇気と根気が必要なようだ。

活動を続けるうちに壁にぶち当たることも当然ある。そんな時は受講後もメールで相談を受け付けているという大橋さん。今年1月に出版された著書「また会いたくなる人 婚活のためのモテ講座」の売れ行きも好調だといい、世間の関心の高さがうかがえる。

恋愛や結婚に消極的な「草食系男子」が増えたといわれる現代。東海地方の場合、親との同居率が高く、生活面で何ら困っていないのも要因の一つのようだ。「特に現在のように不況な時期は、女性の方が真剣に結婚を考え、男性の動きは止まります。だが、来年まで待っても年収はアップするのでしょうか?」と、大橋さんはそうした男性たちにハッパをかける。「いつかは結婚したい」と思うなら、今こそが「動く」時なのかもしれない。

花婿学校

プロによる「婚活」用スタイリングのサービスも

「このままじゃいけないと気付いているだけで、ここに来ていただいた男性は、すでに半分成功しているようなものです」と話すのは、「スタジオ アールカラー」(中区栄2)の江川紀子さん。アパレルの企画デザインを手がけていた経験を生かし、パーソナルスタイリストとして、個人に洋服選びやコーディネートをアドバイスしている。              

初めはビジネスマン、キャリアウーマンを対象に始めたこのサービス。しかし、ふたを開けてみると、男性からの依頼の8割が、お見合いや紹介、結婚相談所登録のために服を選んでほしいというものだった。「男性は『装う』人が限られている。特に仕事で制服を着ていると、気の利いたカジュアルがどんなものか分からないんですね」。

利用客は30代の男性が多く、その大半は「おまかせコース」を選択。丁寧なカウンセリングの後、美容室でのヘアスタイリング、ショッピング同行、写真撮影までを行う。服を選ぶ時にはなぜそれが似合うのか、必ず理論的に理由を説明するようにしているという江川さん。一人ひとりの良さを引き出す、無理のないコーディネートには自信がある。服装や髪形を整えるだけで、表情までガラリと変わる人もいるのだとか。「買い物同行の際は、ついつい『歩き方がちょっと早いよ』などのアドバイスも。模擬デートとして利用してもらってもOKですよ」。

出会いを求める人の多くは、外見だけでなく中身を見てほしいと思うもの。けれど、まずはきっかけを作らなければ、話さえ聞いてもらえない。第一印象アップのため、そして何よりも自分に自信を持つために、プロの力を借りるのも賢い選択かもしれない。

スタジオ アールカラー

ついに名古屋初「結婚予備校」が開校

ここ名古屋では、独身男女をサポートする動きがさらに活発になりつつある。今年4月には、名古屋駅前のビル内を会場に、稲沢市の人材派遣会社が運営する「結婚予備校 はじめの一歩」も登場。第1期の授業はすでに始まっており、現在約30人の男女が受講中だ。

カリキュラムはコーチングがメーンだが、実践のためのレクリエーションやパーティー、バーベキューなども盛り込まれる。「男女共学」のなか、受講生同士の「出会い」も期待できるのだろうか? 理事長の筧一己さんはこう話す。「数カ月間一緒にやっていく過程で、まずは相手の気持ちを理解することを学んでほしい。すぐにご縁がなくても、ここで身に付けたことが必ずいいご縁を運んでくると思います」。

今年7月からは中区栄の中日ビル内に会場を移し、第2期がスタート。週に1回、3カ月にわたり多彩な講義を行う予定で、すでに入学希望者が集まりつつある。洗濯物の畳み方や家計簿の付け方など、結婚後に役立つメニューも組み込み、受講者は夫婦が協力し合う理想の生活への夢を膨らませるはず。ここで「結婚への覚悟」を決めてもらうのも筧さんの狙いの一つだ。


結婚予備校 はじめの一歩

「婚活」を成功させるための鍵とは?

今後もますます勢いを増しそうな「婚活」ブーム。それに伴い、支援事業の拡大も見込まれる。利益だけが目的でないかどうかの見極めは必要だが、本当に真摯(しんし)な気持ちで応援してくれる人も大勢いる。ならば、いっそブームの波に乗せられてみるのもいいかもしれない。

生涯の伴侶を見つけるという一大事業に、必勝法などはないのかもしれない。だが、まずは自分を客観的に見つめ直し、ダメな部分は変えていこうと決意すること。理想にしがみつくのではなく、たくさんの出会いの中で、共に成長していける相手に目を向けること。それが、幸せへの近道と言えそうだ。さまざまな活動を経て得たものは、その人にとって一生の財産になるのではないだろうか。

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