映画「真夏の夜の夢」中江裕司監督が来名-沖縄離島での撮影エピソード語る

ホテルで会見を行った中江裕司監督

ホテルで会見を行った中江裕司監督

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 映画「真夏の夜の夢」の公開に先駆け、6月16日、中江裕司監督がアパホテル名古屋錦(名古屋市中区錦3)で会見を行った。

 同作品は、「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」など沖縄を舞台にした映画を手掛ける中江監督の最新作。シェイクスピアの名作「真夏の夜の夢」をアレンジ、舞台を沖縄の小さな島に移し、島民に存在を忘れかけられた島の守り神「キジムン」と東京での恋に疲れ島に帰ってきたヒロイン「ゆり子」を中心に島で繰り広げられる精霊と人間の交流を描く。

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 ロケ地に選んだのは、沖縄本島北部の今帰仁(なきじん)村より北西約27キロに浮かぶ「伊是名(いぜな)島」。周囲約16キロの小さな島を選んだ理由は「精霊が登場するため、映画には圧倒的な自然が必要だった。伊是名島は美しく奇跡的な島。水が豊かで深い森、山、巨大な木が同時に存在した唯一の島」と中江監督。

 主な出演者は、ヒロインのゆり子役に柴本幸さん、精霊マジルー役に蔵下穂波さん、そのほか平良とみさん、平良進さんなど個性あふれる沖縄在住の役者も多く出演する。中でも「ホテル・ハイビスカス」に続く出演となった蔵下さんは、3,000人に及ぶオーディションの中から選ばれ、監督も「存在感が群を抜いていた」と絶賛する。

 劇中では、美しい沖縄の自然、雲や光・草木・山などが広がる。「登場人物の気持ちに則した風景にするため、光は自然光を用い天候に左右されながら撮影した。雲の形が気に入らないと山を下りた日もあった」とエピソードを語る。「断がい絶壁の山の上での撮影は、狭い場所に機材を持って山を登り、風も強く大変だった」とも。

 作品には伊是名島民も出演する。「場面設定を説明したのみで、自由奔放に演技をする島民の人たちはとても印象的だった」と監督。「今回も撮影した土地で先行上映をするので、島民の方たちの反応が楽しみ」と笑顔で話す。

 同作品は7月25日より、名演小劇場ほか全国の劇場で順次公開予定。

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