コンクリート仏師「浅野祥雲作品再生プロジェクト」決起集会-今池で開催へ

宗教テーマパークの「五色園」(日進市)の人形彫刻

宗教テーマパークの「五色園」(日進市)の人形彫刻

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 今池のライブハウス「得三(トクゾー)」(名古屋市千種区今池1、TEL 052-733-3709)で10月15日、「幻のコンクリート仏師『浅野祥雲作品再生プロジェクト』決起集会 都築響一 トークLIVE&スライドショー」が開催される。

 「浅野祥雲作品再生プロジェクト」は、名古屋在住のフリーライターで「東海珍名所九十九カ所巡り」の著者・大竹敏之さんが立ち上げた、名古屋の造形師、故・浅野祥雲さんの野外彫刻作品を後世に残すことを目的とするボランティア活動。

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 浅野祥雲さんは、昭和初期~40年代に活躍した造形家。その作品は、鉄筋コンクリート製でペンキによって彩色されているのが特徴。宗教テーマパークの五色園(日進市)、桃太郎神社(犬山市)、関ケ原合戦を再現した関ヶ原ウォーランド(岐阜県関ヶ原町)で現在でも鑑賞することができる。大竹さんは「非常に独創性あふれる仏師であり彫刻家」と魅力を語るも、「独創的すぎるが故にアートとしても文化としても認められていない」という。

 今回の再生プロジェクトでは、僧侶をはじめとする約2メートルもの人形彫刻が100体以上林立する「五色園」の作品が対象。作業の負担が大きく寺院関係者のみで維持していくのが難しく、寺院の協力・了承を得た上でボランティアグループを組織し、ペンキでの塗り直しを中心とした修復・保全活動を行うことになった。

 修復作業に先立ち行われるイベントは、より広く多くの人の関心を集めるとともにボランティア活動参加者の理解、士気を高めることを目的とする。写真家・編集者・ライターなどさまざまな肩書きを持ち、多方面で活躍する現代カルチャーシーンの第一人者・都築響一さんを迎え、2部構成で行われる。

 1部は「昭和の現代アートシーンから見た五色園とは?」と題し、都築さんによるアート、民俗文化としての祥雲作品の存在意義についてのトークショー、2部は「未公開作品一挙公開!浅野祥雲は『昭和の円空』である!!」。大竹さんも加わりトークセッションとスライドショーを行う。都築さんについて、「社会的評価などにとらわれず、自分の感性で面白いと思ったものを愛せばいいのだと教えてくれる。世間でかっこいいと言われてるモノを、自分では実はよく分かっていないのにかっこいいと思い込もうとしてはいないか?そう問い掛けてくる都築さんの視点に、目からうろこが落ちる人は決して少なくないと思う」(大竹さん)という。

 大竹さんは、イベントを通して「一見、ヘンとしか思えないようなモノにも、実は手がけた人の思いが秘められていて背景を知ると面白さや愛着が見出せる。いわゆるB級スポットは恐らく向こう数十年で失われていく運命にあるが、それを愛する人たちが力を合わせれば、自分たちの手で残していけるかもしれない。このイベント、プロジェクトが、そのきっかけになれば」と期待を寄せる。

 イベントは19時から。チケットは、前売り=1,800円、当日=2,000円。修復作業は10月24日・25日。詳しくは、ホームページ「東海珍名所九十九ヶ所巡り」内で確認できる。

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