流行発信（名古屋市中区新栄1）が発行している名古屋の月刊タウン誌「Cheek（チーク）」が、11月21日発行の1月号で創刊25周年を迎えた。

　創刊は1984（昭和59）年。当時はやんちゃでアグレッシブな女性像をイメージして作られた。外国人女性が表紙を飾るなど、今とは大きく異なる。女性の社会進出などの変化に伴いターゲットも変化した。同誌編集長の藤井さんは「行くだけでおしゃれな気分になれるカフェや雑貨店、街中・地元などの身近なところでの楽しみなどの『プチ幸せ』を求める傾向にある」と話す。

　最新号では「おやつ」を特集。「スイーツではなく、あえて『おやつ』」と藤井さん。25年前からずっと愛され続けているもの、子どものころから慣れ親しんだ素朴なもの、定番のもの、手軽なものなどを集めた。

　「現在は市場が細分化し、流行が生まれにくい状況にあり特集が難しい」とも。同誌は25～30歳の読者ターゲットに近い年齢層の女性スタッフ7人で企画・編集を行っている。スタッフの興味のあることを取り上げることで制作側のモチベーションも上がるほか、読者にもダイレクトに伝わるという。

　「名古屋の人は流行に飛びつかない。一度好きになった店をずっと好きでいる傾向にある」とも分析。今後は、「Cheekを持って店に出かける、名古屋のシーンをけん引していけるような雑誌になれれば」と意気込む。