僧侶バンド「G・ぷんだりーか」、大須の寺でCD発売記念ライブ

左から佐々木賢祐さん(ギター・ボーカル)、加藤一尊さん(キーボード・コーラス)、伊藤修さん(ギター・ボーカル)、寺西伊久夫さん(ウッドベース・コーラス)

左から佐々木賢祐さん(ギター・ボーカル)、加藤一尊さん(キーボード・コーラス)、伊藤修さん(ギター・ボーカル)、寺西伊久夫さん(ウッドベース・コーラス)

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 大須・楽運寺(名古屋市中区大須4)の線香の香りがほのかに漂うお堂で6月10日、黒い法衣を身にまとった僧侶バンド「G・ぷんだりーか」のCD発売記念ライブが行われた。

 メンバーは、佐々木賢祐さん(ギター・ボーカル)、伊藤修さん(ギター・ボーカル)、寺西伊久夫さん(ウッドベース・コーラス)、加藤一尊さん(キーボード・コーラス)の4人。全員が名古屋市内の寺に属する現役の僧侶だ。

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 結成のきっかけは、今年3月に真宗大谷派名古屋別院(中区橘2)で行われた「親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け大会」。「手作りで何かをやろう」と僧侶仲間で楽器が弾けるメンバーが集まった。好きなジャンルはバラバラで年齢も30~60代と幅広いが、「好きな音楽を通して布教活動ができれば」という思いは同じ。テーマソング「いのちの輝き」を制作し、ライブ演奏を行い反響を得た。

 その後、いったんは解散したが楽曲を作品として残しておきたいと4月に自主制作でCD「いのちの輝き/念仏ブギ」(1,000円)を作成。バンド名を正式に「G・ぷんだりーか」と名付け、本格的に活動をスタートさせることになった。

 「言葉の中に宗教性を持たせてある」というオリジナル曲は、わかりやすい言葉を用い「誰もが口ずさめる」歌詞と、覚えやすい「ポップでキャッチー」なメロディーが特徴。「日本の宗教音楽は暗いイメージがある。まず自分たちが活動をすることによってバンドというフィルター通し、明るいリズムに乗せて仏教の教えを伝えて行きたい」とリーダーの佐々木さん。「言うなれば『仏教板ゴスペル』」とも。

 「G・ぷんだりーか」として初ライブだったこの日は、知人や門徒など約40人が集まった。厳かな雰囲気の中、神妙な面持ちで登場したメンバー。合唱の後、さっそうとタスキを掛け気合いを入れる。法事や突然の通夜など全員そろっての練習がほとんどできない中、「各自個人練習に勤しみ、スキルアップに努めた」と寺西さん。曲の合間に法話を交えるなど、僧侶バンドならではの構成で「いのちの輝き」「念仏ブギ」など全6曲を演奏した。初めて見たという門徒の80代男性は「CDを聴いてなかなかうまいなと思った。これからも頑張って布教につなげてほしい」と温かいメッセージを送る。

 「続けていくことがまずは大事」と佐々木さん。「その中で楽曲が残り、歌い継がれるような作品を作っていきたい」と力を込める。作詞を手掛ける伊藤さんは「ゴスペルならぬ『ブッダスペル』として広めていきたい」と笑顔で話す。

 「音楽」という表現を用い、高い目標を掲げ活動を再スタートさせた「G・ぷんだりーか」。CDも発売から1カ月で約300枚を売り上げた。お披露目となったこの日のライブは同バンドにとって船出となり、集まった人たちも笑顔で寺を後にした。

 今後のライブ予定は楽運寺のホームページで確認できる。

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