「描けて」読める新スタイルの漫画喫茶「漫画空間」-大須にオープン

漫画を「描く」スペースを設ける「漫画空間」

漫画を「描く」スペースを設ける「漫画空間」

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 大須商店街仁王門通沿いに5月15日、漫画喫茶「漫画空間」(名古屋市中区大須2、TEL 052-231-7781)がオープンした。

 子どものころから漫画が好きで、学生時代には自身も漫画を描き、同人誌なども発行していたというオーナーの内藤さん。昨年12月までサラリーマン生活を送っていたが、「50歳を過ぎ、やりたいことをやろう」と意を決し会社を辞め、オープンにこぎ着けた。

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 きっかけは「ほかの漫画喫茶には置いてない漫画が読める場所を作りたい」という思いから。「どうせ始めるなら新しいスタイルの漫画喫茶を」と模索を続ける中、描くスペースと読むスペースを同居させるスタイルを思いついた。「漫画を描くには道具が必要だが、全部そろえるのは大変。環境の整っていない人たちが気軽に漫画を描ける場所になれば」と内藤さん。大須への出店は「交通の便が良く、まんだらけもあるので漫画好きが多いイメージがあったから」と話す。

 コンセプトは、「読める」「描ける」「コミュニケーション」。「漫画を通じて人と人のつながりの、架け橋になりたい」という思いを込めた。「描き手と読み手が時間と場所を共有し、交流できるスペースになれば」とも。店舗面積は24坪。席数は18席(うち漫画を描くためのデスク6席)を設ける。

 漫画は約1万冊。スタンダードなものから、つげ義春、花輪和一、大友克洋、水木しげる、湊谷夢吉などのレア物、絶版本までを取りそろえ、「他店にはないココでしか読めない品ぞろえにした」。

 「描く」スペースは、1人ずつ集中して漫画が描けるよう電気スタンド付きの机といすを用意する。道具は、インク、ペン、筆、コピック、トレーサー、資料、コピー用紙などを無料で利用できるほか、有料でスクリーントーン、ラミネーター、原稿用紙、コピー、プリントアウトなども提供する。

 オープン以来、「同人誌を描いている人や昔の漫画を珍しがる人など好評を得ている」という。目指すは描いた作品を店内に展示し、お客さんの生の声(評価)が聞ける「漫画版ライブハウス」。「大きな目標だが、日本の漫画文化の質・発展に貢献し、すそ野を広げたい」と内藤さん。「いつか、この場所からプロの漫画が出ればうれしい」と夢をはせる。

 営業時間は10時~23時。料金は、基本料金(最初の1時間)=480円、延長料金=10分ごとに60円加算、3時間パック=980円、6時間パック=1,680円。すべてフリードリンク制。「プロが教える漫画の描き方講座」などのイベントも予定する。

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