韓国の屋台料理をテーマにしたカフェレストラン「KOSF(コスフ)」(名古屋市中区大須4、TEL 052-265-9299)が5月14日、赤門交差点近くにオープンした。
店名は、「Korea School Food(コリアスクールフード)」の頭文字から付けられている。「韓国では学生が学校帰りに寄り道して食べる料理のことを親しみを込めて『スクールフード』と呼んでいる」と話すのは店主のユー・ヨンスクさん。「そうした韓国人が愛している身近な料理をより日本のみなさんに知ってもらいたい」との思いから同店をオープンしたという。
店舗面積は約50坪で、ゆったりと空間を持たせ約50席を配置している。「料理は韓国からシェフを呼んで作っている」といい、「韓国ののり巻き」と言われる「キムパブ」や、「トッポギ」「ヌードル」「ライス」など手軽に食べることができる料理をメーンに提供している。
「キムパブは、韓国ではどの家庭でも作られていて、ピクニックなどではみんなが持ってくるほどなじみ深い家庭の味」とヨンスクさん。「その味や中身は家庭ごとに違うので、ピクニックで友達と交換しながらさまざまな味のキムパブを食べた思い出は、僕だけでなく多くの韓国人が持っていると思う」とほほ笑む。同店では、「正統派」なキムパブを中心に8種類を用意している。
主なメニューは、「オリジナルKOFSキムパブ」(580円)、特性プルコギを使った「プルコギキムパブ」(880円)、2週間熟成させた大根チョンアチと野菜を使った「チョンアチ野菜キムパブ」、炒めたキムチとスパムを巻いた「スパムキムパブ」(以上780円)のほか、オリジナルトッポギ(580円)、プルコギトッポギ(880円)、海鮮トッポギ(780円)など。「トッポギのソースにつけて食べる天ぷらも韓国ではとてもポピュラー」といい、「ゲソの天ぷら」(500円)、チャプチェをのりで巻いて揚げた「キムマリ」、「野菜揚げ餃子」(500円)なども用意している。「韓国では、キムパブもトッポギのソースに付けて食べる。とにかく何でもトッポギのソースに付ける(笑)」とも。
「自分は長く名古屋に住んでいるので、韓国の味を日本の、名古屋の皆さんに伝えたいと思っている。多くの韓国料理店は焼き肉などがメーンだが、それよりももっとライトな気軽な韓国料理を楽しんでもらいたい」とヨンスクさん。今後はソフトドリンクの種類も増やし、「よりカフェ利用としても使ってもらえれば」と話す。「お店を通して多くの人にもっともっと韓国料理を愛してもらえれば。そのために丁寧に丁寧に料理して提供していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~翌2時。