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名古屋テレビ塔存続支援のための募金自販機、来年100カ所の設置目指す

市長も缶コーヒーで名古屋テレビ塔を「支援」

市長も缶コーヒーで名古屋テレビ塔を「支援」

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 昨年7月にアナログ放送の電波塔としての役目を終えた「名古屋テレビ塔」(名古屋市中区錦3、TEL 052-391-8546)を「支援」する目的で12月19日、名古屋テレビ塔・スカイデッキに「名古屋テレビ塔存続支援自販機」が設置された。

テレビ塔存続に向け「募金自販機」へ期待を込める

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 同塔は現在、マルチメディア放送の電波塔としての役目はあるが、以前のアナログ放送の電波塔としての役割を担っていたころに比べると、各在名テレビ局からの収益がなくなっているため、塔が存続するための財政的な問題に直面している。

 そうした金銭的な問題を少しでも支援できればという思いから発案された今回の「名古屋テレビ塔存続支援自販機」は、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(本社=名古屋市)のドリンク類を販売するもの。同自販機で販売された飲料の利益の一部がテレビ塔に寄付されるほか、釣り銭を10円、100円単位で寄付に充てることもできる。

 同自販機のPRキャラクターとして活躍するのは、名古屋おもてなし武将隊の面々。自販機のデジタルサイネージからは武将隊らが自販機での寄付の説明をするほか、テレビ塔から見える景色やテレビ塔の魅力などを紹介している。

 設置当日に開かれたセレモニーには河村たかし名古屋市長も出席。「自分も幼いころ、両親と一緒にテレビ塔の階段をおそぎゃーなー(怖いな)と思いながら登った思い出があるわ」と振り返った。「名古屋の人はだーれも褒めてくれんが(笑)、これまで330億円の減税をやってきとる。その減税した分を貯金せずに寄付にまわしてちょ!オラが街のテレビ塔だとみんなが自慢できるようにしたい」と、河村節を交えて自販機への期待を込めて祝辞を述べた。

 同じくセレモニーに登場した、名古屋おもてなし武将隊の徳川家康公は「こうした名古屋テレビ塔のような生活になじんだ建物は、その魅力をゆっくりじっくりとその周りで生活する人々に伝えて行くもの。市民のみなさんと一緒に自分たちもきちんとこの大切な塔を守って行きたい」と語った。

 「これまで、緑の募金などの支援自販機は設置したことがあるが、こうした文化的なものの支援で自販機を使うのは今回が初めて」とポッカサッポロフード&ビバレッジの担当者。これまでの経験から、1台の自販機につき1年間で集めることができる募金は3万円程度だという。「来年1年で、栄を中心とした名古屋市中心部に100台のテレビ塔支援自販機を置きたい」という。現在、同自販機の設置場所を募集している。

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