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テーマは名古屋のまちづくりと演出方法-名工大准教授が著書2冊

左=「まちを演出する 仕掛けとしてのデザイン」(鹿島出版会)、右=「名古屋魂 21世紀の街づくり提言書」(中部経済新聞社)

左=「まちを演出する 仕掛けとしてのデザイン」(鹿島出版会)、右=「名古屋魂 21世紀の街づくり提言書」(中部経済新聞社)

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 名古屋工業大学(名古屋市昭和区御器所町)大学院の伊藤孝紀准教授が3月、「名古屋の街づくりとその演出方法」をテーマにした2冊の本を出版した。

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 出版したのは、一般向けの「名古屋魂 21世紀の街づくり提言書」(中部経済新聞社)と、やや専門的な内容の「まちを演出する 仕掛けとしてのデザイン」(鹿島出版会)の2冊。どちらも「街づくり」をテーマにした内容で、相互補完する内容。装丁デザインも2冊が対になっているのが特徴。

 「名古屋魂」では、名古屋駅地区と栄地区に焦点を当てて歴史を振り返るとともに、まちづくりに関わる8人にインタビュー。現在の魅力や課題を挙げながら、これまで伊藤さんが関わった「ものづくり支援」や「まちへの仕掛け」を具体例とともに紹介している。伊藤さんは「名古屋駅は中部の玄関口。リニアで東京と45分で結ばれたら、観光客にはさらに周辺に足を延ばしてもらいたい。栄は今後名古屋城方面につながっていくことを目指すべき」という。

 「まちを演出する」では、デザインについてより専門的に考察を深め理論を展開。都市や地域の持っている資源を生かし、建築やプロダクトデザインなどから、横断的なデザインの仕掛けづくりの方法について実際の事業を基に紹介している。

 「まちづくりについて、市民一人一人が考える時代になっている」と伊藤さん。「名古屋のNPOや市民がいかにつながるかが課題。一人でもできることをやれば大きな流れになる。一緒にまちづくりをやっていきましょう」と力を込める。

 価格は、「名古屋魂」=1,575円、「まちを演出する」=2,310円。大型書店やオンラインショッピングサイトで販売している。

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