名古屋学院大学・日比野学舎(名古屋市熱田区大宝3)で11月11日、フェアトレードを学び考える講演会とトークセッション「地域と世界を、そして今と未来をつなぐ『地球とのフェアトレード』」が開催される。
今回が初開催の同イベントは、同月内に名古屋で行われる「ESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコ世界会議」の応援イベント。主催は、「フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)」(名古屋市東区上堅杉町1、TEL 052-962-5557)をはじめとするフェアトレード活動に取り組む名古屋市内の団体。
第1部は、講演会「共に働き、共に笑う~光と微細物と人が織りなす地球~」を行う。ゲスト講師の宮嶋望さんは、北海道農事組合法人「共働学舎新得農場」代表。知的障害や精神障害などの「さまざまな生きづらさを抱えた人々」と北海道で共同生活をしながら、炭や微生物、水、光などの自然の力を生かして、チーズの生産を行っている。できあがったチーズは国内外のコンテストでも金賞を多数受賞しているという。「自然と共に生きる世界を創るため必要なこと」について、放射線物理学、森林生態学、畜産を学び、実践する宮嶋さんが講演する。
第2部は、引き続き宮嶋さんと「地球のゆかいな仲間たち」によるトークセッションを開く。テーマは「いらない人間なんていない・いのちが教えるメタサイエンス」と題して、参加者も交えて話し合う。当日は飲み物と一緒に、同農場で生産されたチーズの試食も。
「自然の摂理を大切に、優しく美しい地球を未来へ受け継ぎ、地域と世界を、そして今と未来をつなぐエシカルな理念で活動している」と話すのは、今回の企画・運営を行う原田さとみさん。「名古屋でのESD会議の成功を願うとともに、多くの人に『地球とのフェアトレード 』で未来を創る、ゆかいな仲間になってもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~16時30分。第1部は会費無料。第2部は3000円(1ドリンク付き、当日申し込みは3500円)。ともに予約が必要。