栄にあるアンティークショップ「THE APARTMENT STORE (ザ・アパートメントストア)」(名古屋市中区栄3)で8月23日、「magic children presents 夏祭り in THE APARTMENT STORE」を開催する。
「THE APARTMENT STORE」スタッフのみなさん
同イベントは、先月31日でオープンから半年を迎えた同店が「半年の記念と感謝の気持ちを込めて」開催するもの。当日は、姉妹店などから全スタッフが集合するほか、「屋台」と「祭りばやし」と銘打ち、飲食ブースやDJタイムなどを設けて場を盛り上げると言う。
同店についてオーナーの原佳希さんは、「自分たちにとって良いと思えるものをセレクトしている店。決して高級素材などの良いものではなく、その物の個性や『時代の中の独自性』を感じられるものという意味での良いもの」と話す。「自分の目線で物を選ぶこと、自分の中で判断基準を作りながら選択していくことは、『自由』であると同時に、実はとっても難しい」と原さん。しかし「街で暮らすためには必要な要素」として、店舗のコンセプトは「自由を暮らす」に設定したという。
これまで原さんは長年、大須エリアで古着店やアンティークショップなどを展開してきており、栄への出店は今回が初めての試み。同社は、アンティーク素材などを使った店舗装飾なども行っているため、内装は自分たちの手で行ったという。「内装を作っている3カ月間、素材や工法など、それこそ選択の連続で、自分なりにも『自由を暮らす』について考えた」と振り返る。
「もともとターゲットは、同世代の男性にしていたので、商品構成や内装も男性的にしていた」と原さん。「でも今は、『空間が良い』と言って女性のお客さまがよく足を運んでくれる。これはうれしい誤算」と笑う。
栄に出店して半年を迎え、原さんは「もともと栄エリアで出店をするなら『街で生活をする』ということに向き合うことしっかりしたいと思っていた」と話す。「そういう意識で栄の街にいると、世代を超えた交流ができたり、近所の同業の人たちとも気軽にコミュニケーションができたりして、さまざまな人の生活を感じることができる。そうした人たちを見ていると、『自由を暮らす』ことに向き合っている人がとても多いと気付くことができた。みんなこの街に対して思い入れがあるし、これからもっともっと面白くなる予感がしている。今からこの街にとても未来を感じている」と目を輝かせる。
同店は、5年間の期限付きオープンということも特徴の一つ。「この店舗は常設とポップアップショップの間のイメージ。たくさんと人たちと関わりを大切にしながら、『体験』を大切にすることができるような『異空間』をこれからも演出していきたい」とも。店内にはオーダー服を作るアトリエやギャラリーも併設している。
営業時間は12時~21時。夏祭りイベントの開催時間は19時~23時。イベント入場料は1,000円。