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栄で映画「復讐したい」会見 「BOYS AND MEN」水野さんら出演

(左から)本田剛文さん、水野勝さん、小林豊さん、田中俊介さん

(左から)本田剛文さん、水野勝さん、小林豊さん、田中俊介さん

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 栄の映画館「センチュリーシネマ」ほかで2月27日から映画「復讐(ふくしゅう)したい」が公開される。公開に先立ち出演の水野勝さんら「BOYS AND MEN(ボーイズ・アンド・メン)」のメンバー4人が会見を開いた。

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 ボーイズ・アンド・メンは東海エリア出身・在住の男性タレント、俳優たちで構成されたエンターテインメント集団。テレビや映画への出演、ステージ公演など精力的な活動を行っている。「復讐したい」には水野さんのほか、小林豊さん、田中俊介さん、勇翔さん、本田剛文さん、田村侑久さんが出演する。

 同映画は「リアル鬼ごっこ」「親指さがし」などのベストセラー作家・山田悠介さんの同名小説が原作。「復讐法」が制定された近未来の日本を舞台に、大切な人を失った被害者家族と、命を奪った受刑者たちが戦いを繰り広げるサバイバルアクション。室賀厚監督がメガホンを取り、東海ロケなども行われた。

 2020年の日本では犯罪に巻き込まれた被害者・遺族の復讐を認める「復讐法」が制度化されている。中学校教師・高橋泰之(水野さん)は復讐法に反対だったが、最愛の妻・泉(高橋メアリージュンさん)が見知らぬ男に殺されてしまう。怒りを抑えきれない泰之は自らの手で犯人を制裁する道を選び、復讐の場に設定された孤島に向かう。その島では無差別テロで捕まった凶悪犯4人と、板垣(田中さん)、日野(本田さん)らテロ被害者遺族たちの戦いも始まろうとしていた。

 この日の会見には水野さん、小林さん、田中さん、本田さんが出席。主演の水野さんは「愛する人が目の前で殺されてしまった主人公の感情は、経験していないもの。それをちゃんと理解したいと思うところから始まり、犯罪被害者の方々がどういう心境になるかを勉強した。これだけ勉強してから役に臨んだのは初めて」と話す。

 復讐という重い物語と激しいアクションが続くストーリー。小林さんら3人はそれぞれ「復讐者側の3人と違い、戦いを管理する法務局の人間を演じた。役では冷静にならなければいけないが、怒りや恨みなどの感情を見ていると自分が体験したかのような苦しさを感じ、全身がだるくなった。見る方々と近い立場で演じたと思うので、この感情がうまく伝わればいいなと思っている」(小林さん)、「命にかかわる物語なので、今まで演じてきた作品には無かった緊迫感だった。モチベーションの維持に苦労したし、体力もすごく使った。撮影現場はピリピリした緊張感があった」(田中さん)、「ガンアクションは初めてで、どれだけ臨場感を持たせられるのかが挑戦だった。いろいろな作品を見て勉強して、監督と話し合って取り組んだ」(本田さん)と撮影を振り返る。

 昨年は集大成ともいえるメンバー総出演映画「サムライ・ロック」を全国公開したボーイズ・アンド・メン。今回は今までのグループのイメージをくつがえす作品への挑戦となった。水野さんは「人気の高い原作があっての作品なので、僕たちを知らない人に見てもらうことを出演メンバー全員が意識していた。気持ちにうそがあると芝居に出る。うそのない演技をするには、人間として成長しなければならない。役者として頑張っていきたいので、もっと自分を磨きたい」と話す。

 小林さんは「一人ひとりが役者として取り組んだ。僕の出演部分は2日間で一気に撮る濃密な撮影。作品の内容もあり、何日間の撮影だったか分からなくなるような疲労感があった。次に演じるなら、のほほんとした日常を描いた作品をやりたい」と話す。「一役者として本当に一生懸命に臨んだ作品。役作りでも撮影現場でも身を削る思いで取り組んだ。今後も身も心も削るような役に挑戦したい」(田中さん)、「経験したことのない役で、自分に新しい引き出しができた気がする。また違った役もやってみたいというモチベーションも生まれた」(本田さん)と、それぞれ充実感とともに役者への思いも膨らんでいる。

 最後に4人は「今の世の中を思うと身近に感じる部分もあるストーリー。自分だったらどうするかを考えながら見てほしい」(水野さん)、「自分の大切なものだけではなく、他の人にも大切なものがあることを感じ取ってもらいたい」(小林さん)、「作品を見終わった後に、親に連絡してみようかなとか、恋人を食事に誘おうかなとか、あらためて周りにいる人を大切に思ってもらいたい」(田中さん)、「復讐まで人が思うとはどういうことか、人間の腹の底にあるものは何なのかを見ていただきたい。エンターテインメント要素も多いので、アクションも楽しんでいただけたら」(本田さん)と呼び掛けた。

 映画は2月27日から中部エリアで先行公開され、3月5日から全国公開される。

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