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栄で映画「無伴奏」舞台あいさつ 成海璃子さん、池松壮亮さん来名

来名した成海璃子さんと池松壮亮さん

来名した成海璃子さんと池松壮亮さん

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 栄の映画館「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3)で3月27日、公開中の映画「無伴奏」の舞台あいさつが行われ、出演の成海璃子さん、池松壮亮さんが登壇した。

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 同映画は直木賞作家・小池真理子さんの半自叙伝的同名小説が原作。1970年(昭和45)前後の仙台を舞台に、学生運動に関わる女子高生の恋愛模様を描くラブストーリー。主人公・響子を成海さん、喫茶店「無伴奏」で出会う大学生・渉を池松さんが演じ、「三月のライオン」「ストロベリーショートケイクス」の矢崎仁司監督がメガホンを取った。

 反戦運動や全共闘運動が起きていた激動の時代、高校3年生の響子(成海さん)は学園で制服廃止闘争委員会を行っていた。親友に連れられてバロック喫茶「無伴奏」を訪れた響子は、大学生の渉(池松さん)、祐之介(斎藤工さん)、エマ(遠藤新菜さん)に出会う。フランクでとらえどころのない渉に引かれた響子は関係を深めていくが、思いも寄らない事件が起こる。

 成海さんと池松さんが登壇すると、会場から大きな拍手が起こった。成海さんは「見に来ていただいて、ありがとうございます。映画を気に入っていただけたら、うれしい」とあいさつ。

 1970年前後が舞台となる同作。成海さんは「当時のことは分からないが、現代のように簡単に連絡する方法がない時代。会った時に一緒にいたいと気持ちを伝えることができる響子の素直さを、しっかりと演じようと思った」と振り返った。池松さんは「この時代に対する憧れはある。いろいろなものが純粋だったと思う」と話した。

 お互いの魅力について、池松さんは「久しぶりに会った主役が似合う女優。爆発しそうな隠し持ったエネルギーや芯の強さなど、たくさんの魅力を持っている。響子を何のぶれもなく、演じきった」と絶賛し、成海さんは「池松さんが渉で良かったと思う。じたばたしていた私と対照的に、いつもどっしりして頼れる人。また全然違う役で一緒に仕事をしたい」と笑顔。

 作品について成海さんは「思い入れも強い分、まだ客観的に見られていない。5年後くらいに出演して良かったと感じるようになると思う。何度も見たいと思う映画。たくさんの人に見てほしい」と映画館への多くの来場を願った。池松さんは「自分にとって大切な作品になった。矢崎監督特有の見るたびにどんどん好きになる映画。2回目がさらに面白くなるよう、あえて作っているのかも。一生懸命に作ったので、楽しんでいただけたら」と呼び掛けた。

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