![出立のあいさつをする「名古屋おもてなし武将隊」陣笠隊の章右衛門](https://images.keizai.biz/sakae_keizai/headline/1490662991_photo.png)
名古屋城(名古屋市中区本丸1)二の丸広場で3月26日、「名古屋おもてなし武将隊」の「出立式」が行われ、陣笠(じんがさ)隊の章右衛門が卒業した。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら有名戦国武将6人と、陣笠隊4人で2009年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。
この日は雨の降る中、現メンバー10人がそろう最後のイベントを見るために約1000人のファンが集まった。信長は「皆の者、よう集まった。章右衛門の門出じゃ。華やかに送り出してやろう」とあいさつ。野菜作りが得意な章右衛門が活躍する演武「清正人参(にんじん)」を披露した。
演武後、卒業する章右衛門が出立のあいさつ。「天気は雨でございますが、わしの心は晴れ晴れ。2年という短い月日ではございましたが、武将隊の一員になれたことを誠にうれしく思いまする。いずれ演武をしていたこの二の丸広場が懐かしく感じる時がくる。わしの魂はここに置いていきまする」と観客を見渡した。信長は「章右衛門が全世界のどこに行っても、われら名古屋おもてなし武将隊の名前が耳に届くことを夢にしたい」と宣言。10人は観客と共に拳を掲げ、章右衛門の旅立ちを祝い、勝ちどきを上げた。
章右衛門は「名古屋の魅力は人。足軽1人の出立のために、たくさんの人が集まってくださった。名古屋を盛り上げようとする気概を感じまする」と笑顔を見せた。式の最後は全メンバーが一列に並び、全ての観客をハイタッチで送り出した。
同隊では現在、新メンバーを選出中。メンバー決定後、お披露目する予定。