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栄の「名古屋クラウンホテル」がリニューアル 「えんむすび」テーマに大型マップ

「えんむすびマップ」の前で笑顔を見せる堀場克司社長

「えんむすびマップ」の前で笑顔を見せる堀場克司社長

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 「名古屋クラウンホテル」(名古屋市中区栄1)が5月17日、リニューアルした宴会場や地域産業資源のつながりを表現した大型イラストマップのお披露目を行った。

広域マップと近隣マップの「えんむすびMAP」全体

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 1973(昭和48)年12月に客室数365室を持つビジネスホテルとして開業した同ホテル。来年開業50周年を迎える。豊田通商の支援で開業したことから、縁あってトヨタ自動車の車「クラウン」の名称をホテル名に使うことを許され、王冠マークを携えて同ホテルが誕生した。1990(平成2)年には敷地内で掘削を始め、翌年10月に開湯した天然温泉「三蔵(みつくら)温泉」を備える。

 コロナ禍をチャンスとして捉え模索し、開業50周年事業として予定していた改装事業を、同ホテルの存在意義や社会に提供する価値を見直すプロジェクトとして社員全員で取り組み、「素敵なご縁を願うホテル」を合言葉にしたコンセプト「CROWN_えんむすび」を掲げた。

 館内1階には、地域への貢献やつながりをテーマにした「えんむすび」展示コーナーを新設。「えんむすびMAP」は、同ホテルを中心に描かれたイラストマップで、愛知県が指定する地域産業資源の中から選んだ、100個以上の農林水産物や地場産業、施設やイベントなど観光資源を絵や文字で落とし込み、街や産業、食、歴史を見られる広域マップ。隣接して、徒歩圏内で訪れられる歴史やグルメ、寺社仏閣を表現した近隣マップも設置する。近隣マップに描いた名古屋城は、未来の姿をイメージして木造の天守を表現してある。そのほか、ホテル名の由来や、触れられるように展示した実際に掘削した花崗岩の展示、観光パンフレットを設置する。

 同ホテルの堀場克司社長は「マップを前に会話が生まれたら。観光だけに寄りすぎるのではなく、農林水産やものづくりの産業も落とし込み、ビジネスにもレジャーにもつながるきっかけにしたい。例えば出張で来たお客さまが、家に帰ったら子どもに話そう、今度は子どもを連れてこようと思ってもらえたら」と話す。

 宴会場は感染対策を施した内容で改装。5つあった会場を1つにまとめた広さ350平方メートルの「紬」(6階)や、410平方メートルの「鶴」(5階)などを備える。離れる2会場において音声と映像を連動させるシステムも導入。参加者を分散させ密を回避しながら大人数での開催を叶える狙い。ウェブ接続でないためネットワーク障害の影響などを受けない。

 宴会の新商品で、フタ付き容器で提供するフリーのソフトドリンクと小包装の一口サイズの和菓子を準備する立食懇親会プランと、懇親会の食事を二段の弁当にすることで、その場で食べるほか持ち帰りもできるプランを用意する。

 堀場社長は「当ホテルで人と人、人とものなど、縁が結ばれていき、来ることで心が豊かになると思われるホテルでありたい」「提案していくことで、次の課題が見えていく。コンセプトの『えんむすび』上で、ホテルができることを考え続けていきたい」と意気込む。

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