栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)1階特設会場で3月12日、書籍「トヨタ物語」(日経BP社)の刊行記念トークイベントが開催される。
1月に刊行された同書籍の著者・野地秩嘉さんを招いて行われる同イベント。野地さんは出版社勤務、美術プロデューサーなどを経た後、ノンフィクション作家として活動。ルポルタージュ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆している。
同書は7年間の取材期間を費やし、トヨタ自動車の創業から現在、目指す未来までを丹念に記したノンフィクション。詳細な取材で、「自分で考え、動く現場」を育てるトヨタの強さの本質を描き出す。刊行以来、同店のベストセラーランキングに入る好調な売り上げを記録している。
イベントでは、野地さんが世界を席巻するトヨタの強さの理由や、7年という長期にわたる単独での取材の思い出、同書に書き切れなかったエピソードなどを語る。講演終了後はサイン会を行う。
仕様は四六判、408ページ。価格は2,484円。問い合わせは日経BP社(TEL 03-5696-1111)まで。トークイベントは19時開始。入場無料。定員30人(要予約)。問い合わせは丸善名古屋本店(TEL 052-238-0320)まで。
同店1階では現在、特別フェア「名古屋丸善大学 自動車部」が行われている。社会の中での自動車の形を今一度見直してみるというコンセプトの同フェア。「自動車」を一つの学術対象として捉え、経済学や工学のほか、社会学、歴史学、文学まで、8項目に分けてさまざまな切り口の書籍を計90冊そろえ、産業やツールとしてだけではない、新たな「自動車像」を読者に発見してもらう試み。
営業時間は10時~21時。フェアは3月12日までを予定。