映画「ジャンクション29」が2月22日から、栄の映画館「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3)で公開される。公開に先立ち出演の「BOYS AND MEN」水野勝さん、田中俊介さん、本田剛文さんが会見を開いた。
同映画は30歳を目前に控えた若者たちが夢や人生にもがく姿を描く青春群像劇。3人が出演したテレビ愛知制作の同名オムニバスドラマの劇場版。田中さんは親のすねをかじりながら自主制作を続けるインディーズ映画監督、水野さんは結婚をビジネスと割り切る結婚相談所のカリスマ社長、本田さんは家にこもり自作動画配信をする「バズチューバー」の青年を、それぞれ演じる。劇場版では、ボイメン小林豊さんが演じる売れない漫画家の新エピソードが加わり、3人のストーリーと交錯する。
水野さんは28歳、田中さんは1月で29歳、本田さんは26歳と、演じた役とは年齢が近い。田中さんは「僕自身、芸能活動を始めたのが20歳の時。父には20代の内は好きなようにやれ、30歳になっても芽が出ないようならきっぱり諦めろと言われていた。29歳は夢と現実についてリアルに考え始める年齢で、共感して演じることができた」と話し、水野さんは「20代で大変だった経験が30代で生かせると思うので、僕自身は焦りより、あと2年でどれだけのことをやって、30歳をどんなふうに迎えるのかという期待感の方が強い」と思いを語る。本田さんは「まだ30歳になる前のソワソワする気持ちは実感していない。年齢を重ねていくことはすごく楽しいことだと思っている。その年齢でしか経験できないことを吸収していきたい。29歳になった時にこの作品を見たら、どんな気持ちになるか楽しみにしている」と話す。
小林さんも加わり、オムニバスで4人それぞれが主人公で競演。「ありがたいことに、メンバーそれぞれの仕事をする機会なども増えてきた。そこで得たものを、同じ映画を作る中で、感じ取ることができる。こういったメンバーの競演は楽しみ」と田中さん。水野さんは「ボイメンは9年目になるので、家族みたいなもの。それでもこの作品で3人の今まで見たことがなかった顔も見られた。刺激をもらえたし、この年齢でこの映画を演じられてよかったなと思う」と振り返る。本田さんは「僕の場合、ほかの仕事が芝居に生きることや、その逆も感じることが多い。ボイメンは全員が自分の得意分野などで頑張り、新しい武器を持って帰ってくる。今回のようなオムニバスドラマだとそれが分かりやすい。メンバーと何かを作るときは、自分が何をできるか、皆が何をできるか、1人のボイメンファンとしてワクワクする」と笑顔を見せる。
最後に3人は「テレビドラマ版を見た人も劇場版を見たいと思ってもらえるように取り組んだ。楽しめる作品になったので、劇場で見ていただけたら」(田中さん)、「オムニバスのストーリーで、それぞれのキャラクターも濃いので、好きな作品を見つけて楽しんでもらえたら」(水野さん)、「年齢によって見え方も違う作品だと思う。いろいろな年齢の人に見てほしい」(本田さん)と呼び掛ける。