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西川流が「名古屋をどり」概要発表 「にっぽんど真ん中祭り」とのコラボも

星城大学名古屋丸の内キャンパスで行われた「第72回西川流名古屋をどり」記者発表。今年は8月23日~26日、御園座で開催

星城大学名古屋丸の内キャンパスで行われた「第72回西川流名古屋をどり」記者発表。今年は8月23日~26日、御園座で開催

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 星城大学名古屋丸の内キャンパス(名古屋市中区丸の内1)で4月26日、日本舞踊の西川流が「名古屋をどり」の記者発表を行った。公演は8月23日~26日、御園座(中区栄1)で行われる。

 同公演は、西川流が終戦直後の1945(昭和20)年から、名古屋宝塚劇場、旧御園座、中日劇場、新生した御園座と、名古屋の中心地で会場を移しながら開催し続けている舞台で、今年で72回目。例年は9月に開催していたが、今年は初めて8月末に行われる。

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 会見は仮稽古場として使用している同大学で行われ、四世家元・西川千雅さん、先代家元で総師の西川右近さんらが、今年の見どころを紹介した。

 今年は立方、地方、合わせて総勢約100人が出演。舞台は昨年までと同様3部制で、1・2部は、170年の歴史を持つ西川流の豊かな伝統を感じさせる演目、3部は観劇初心者でも楽しめる「和のお祭り」のような舞台をラインアップするという。

 第1部は、2世家元・西川鯉三郎さんが昭和23年に作舞した清元「峠の万歳」や、西川流台湾支部の面々が踊る「連獅子」などを上演。第2部は、木下順二の手による最初の舞踊劇の清元「彦一ばなし」や、歌舞伎「曽我の対面」を西川流らしく舞踊化した長唄「郭の対面」などを披露する。

 第3部では、多彩な演目を上演。新作舞踊「座頭/ZAGASHIRA!」は、北野武監督の映画「座頭市」で下駄タップを披露したHIDEBOHさんら5人のダンサーが家元と踊るコラボレーション。唄と舞踊での一般参加枠は3回目となる今年からレギュラー化。演目「尾張賑祭礼絵姿(おわりのにぎわいまつりのえすがた)」「長唄 俄獅子」を上演する。同日開催のイベント「にっぽんど真ん中祭り」とのコラボレーション企画も予定している。

 歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎さんによる全編イヤホンガイドは、昨年に続き、生放送で公演を実況する。

 四世家元を襲名して5回目の公演となる千雅さん。「父・右近や家族の協力も受けながらやってきたが、5年目となり、いつまでもよちよち歩きではいけない。しっかりとした自覚を持って、名古屋をどりが名古屋の名物となるように頑張りたい。新作はタップダンスと日本舞踊をうまく共存させてバラエティー豊かな作品にしたい。初となるにっぽんど真ん中祭りとのコラボでは、今まで見たことがないようなスペクタクルで娯楽いっぱいの演目を作りたい」と話す。

 過去71回の公演全てに出演してきた右近さんは「21回目に御園座から中日劇場に移り、50年を数えた節目となる昨年の71回目に御園座に戻った。今回の公演が開く頃は、私自身、節目の80歳を迎える。長くやってきたな、との感慨がある。主催を家元・千雅に渡し、今は補佐役になったが、ここまで続けることができて良かったと思う。いつまで続けられるか分からないが、新しい芸能を作り上げていき、伝統を守っていきたい。新しい御園座、新しい企画でやる72回目の名古屋をどりを見ていただきたい」と語る。

 最後に千雅さんは「西川流のモットーは『継承なくして創造なし、創造なくして継承なし』。伝統を残していくために新しく世の中に合わせていき、新しいものを作るために昔のものを常に大事にする。名古屋をどりでは20歳~80歳代まで、いろいろな年代の出演者が輝く公演を目指している。名古屋はさまざまな伝統の発祥の地で、宝が眠っている街。東京や京都とは違う多様な文化があることが日本という国の活性化にもつながる。西川流が一丸となって愛知を盛り上げていきたい」と意気込む。

 開演時間は第1部=11時、第2部=14時30分、第3部=18時。料金はSS席=1万260円、S席=8,640円、A席=5,400円。一般出演枠は、踊り=43万2,000円(S席チケット30枚付き、稽古、化粧、本衣裳・かつら貸与、記念写真)。長唄=10万8,000円(S席チケット6枚付き、稽古、黒紋付きは別料金で貸与、記念写真)。問い合わせは西川流家元事務所(TEL052-831-7106)。

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