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金山駅近くに「TOUTEN BOOKSTORE」 女性店主が「生活に溶け込むまちの本屋」目指す

「TOUTEN BOOKSTORE」店内で店主の古賀詩穂子さん

「TOUTEN BOOKSTORE」店内で店主の古賀詩穂子さん

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 コーヒーとビールが飲める新刊書店「TOUTEN BOOKSTORE(トウテンブックストア)」が1月16日、金山総合駅からほど近くにある沢上商店街にオープンした。

入り口近くのカウンターでは、コーヒー、クラフトビール、ビーガンクッキーなどを販売

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 店主の古賀詩穂子さんは、もともと本の流通の会社に勤めていたという。会社員時代に個人活動として、さまざまな書店を紹介するフリーマガジン「読点magazine、」を発行し始めた。「読点は文章の区切りや息継ぎ、アクセントなどに使われており、それが生活の中での本屋の存在のように感じていた」と振り返る。「本屋は、ほっとしたり、本選びで1人の世界に没頭したりできる場所で、いろんな知識、刺激が並んでいる。本屋は暮らしの中に必要な場所」という思いで、「まちの本屋」を出店した。

 築50年の建物を改装した同店の床面積は約25坪。1階に、古賀さんが選書する約3000書が並ぶ。「偏りすぎないように気を付けている」とし、出版年数の新しいもの、ロングセラー、名著、絵本、コミック誌、雑誌など扱う。本のリクエストや注文も受け付ける。「入荷を待って改めて取りに来てくるお客さんもいて、うれしい。ここに来てくれる人はせかせかしていない感じ」。若者、年配者、小学生同士など、世代を超えた人が来店するという。2階は今後、ギャラリーやコワーキングスペースにする予定。

 沢上商店街は金山総合駅から徒歩約7分の場所にあり、かつてはとてもにぎわっていた。現在は数店の店舗を残し、住宅が立ち並ぶ。古賀さんは、借り主がやりたいことや条件をPRし、物件の家主を募集するマッチングサービス「さかさま不動産」を活用し今の物件に出合った。「金山辺りで、と考えていたが、あえてエリア指定せずに掲載したところ、たまたま金山の物件の家主から連絡をもらった」。金山は「通学・通勤で使う人も多く、飲み屋街、住宅もある、特定の色が付いていないフラットなまちで、自分がやりたいことに似合う」という。

 「路面店で入りやすい入り口、通り掛かる人に常にあいさつできるような」店作りをイメージし、プロの指導の下、自分たちで貼り付けたというタイル張りのレジカウンターを入り口近くに置いた。カウンターでは中区丸の内にある「Q.O.L COFFEE」の豆を使うコーヒー(380円)やクラフトビール(700円)、ジュース、米粉で作るビーガンクッキーなどを販売する。「ドリンク片手に本を探したり、購入後の本を飲みながら読んだり、朝、コーヒーだけ買って出勤する人もいる。カフェではないが、地元のおばあさんたちがお茶の時間に使ってくれているのもうれしい」とも。店内にはベンチなどを置く。

 古賀さんは「ずっとあり続けたい。買い物の途中に休憩で立ち寄ったり、待ち合わせしたり、生活に溶け込む店にしたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は7時45分~18時(土曜=10時~)、緊急事態宣言中はSNSで知らせる。日曜定休。

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