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錦二丁目で都市農業プログラム始動 第1弾はサツマイモ作り 収穫後は芋焼酎へ

都市農業プログラム「ゑびす菜園」第1弾のサツマイモ苗植えワークショップ参加者

都市農業プログラム「ゑびす菜園」第1弾のサツマイモ苗植えワークショップ参加者

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 名古屋市営地下鉄伏見駅近くの錦二丁目・長者町エリア(名古屋市中区錦2)のビルの屋上やまちのすき間を活用した都市農業プログラム「ゑびす菜園」が始まった。

「ゑびす菜園」第1弾のサツマイモ苗植えの様子

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 錦二丁目かいわいのエリアマネジメント会社「錦二丁目エリアマネジメント」の新企画。第1弾は、長者町のビルの屋上でミツバチを育て、店や人、緑をつなぐ活動を行う「長者町ハニカム計画」とコラボして開催した。長者町ハニカム計画ほか、銀座、札幌などの屋上養蜂活動団体などが参加する、都会のビルの屋上でサツマイモを育てる活動「芋人(いもじん)」に参加するもので、収穫したサツマイモは九州の蔵元で芋焼酎に仕込み、芋焼酎になって各エリアに戻ってくる。

 6月12日、「常瑞寺」(錦2)サツマイモの苗植えワークショップが開かれ、近隣の店舗のオーナーやスタッフ、住人など約20組が集まった。鉢として活用したバケツに土を入れ、100本文の苗を植えた。参加費5,000円で5鉢まで持ち帰り、各自が屋上や敷地内でのスペース、自宅のベランダなどで育てる。水やりのみで育てるのは難しくないという。参加者には、来春完成予定の芋焼酎1本進呈する。

 「ゑびす菜園」担当の阿部充朗さんは新プロジェクト立ち上げの理由について、「まちの人とのつながりを作るのが目的。一緒に苗を植え、同じサツマイモを育てているといった仲間意識を持つことができれば、よりやさしい街になるのでは。公共空間の活用ももう一つの目的。長者町は車道より歩道が狭い。ゆくゆくは歩道拡充し、緑を置くグリーンインフラを整えるためにも、街で管理ができるという実績づくりが必要」と話す。

 ワークショップ参加者で、そば居酒屋「瓦ソバPIN」のオーナー・植野美香さんは「焼酎になって戻ってくるのは夢がある。店で『長者町芋人』を提供するときに長者町で育った芋で作られたと説明できる」と話す。最近、このかいわいに移住したという中川宏道さん夫妻は「どんなまちか調べたところ、名畑さん(錦二丁目エリアマネジメント社長)を知りコンタクトを取って誘ってもらった。人とのつながりが根付いている地域で驚いた。まさか引っ越してきてサツマイモを育てることになるとは思っても見なかったが、枯らさないように頑張り、できあがりを楽しみにしたい」と笑顔を見せる。

 「収穫時期が近づいたら、また皆さんと集まって一緒に収穫祭ができれば」と阿部さん。順調に育つと、40~50キロが収穫できる予定という。

 サツマイモの鉢にはまだ余裕があり、育てたい人を募集している。問い合わせは「錦二丁目エリアマネジメント」で受け付ける。参加費は5,000円(芋焼酎1本付き)。

 「ゑびす菜園」では第2弾企画として6月23日から、人工土壌や栽培プロセスなど未来農業の仕組みを検証する「宙農(そらのう)」の実証実験を行う。

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