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仮装姿でゴミ拾い 大須商店街で「ポイ捨てしないで」をポジティブに伝えたい

大須商店街の「ふれあい広場」で、仮装姿でゴミ拾い活動を行う「スターダスト ヒーローズ」。左から、クリーンパンサーさん、ナイトさん、名古屋のイトウさん(ムーンボウウォーカーズ)、ヘキサアイズさん、ノーネームさん

大須商店街の「ふれあい広場」で、仮装姿でゴミ拾い活動を行う「スターダスト ヒーローズ」。左から、クリーンパンサーさん、ナイトさん、名古屋のイトウさん(ムーンボウウォーカーズ)、ヘキサアイズさん、ノーネームさん

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 大須商店街(名古屋市中区大須2~3)で毎週日曜の午後、仮装姿でゴミ拾い活動を行う「リアルライフヒーロー」のチーム「スターダストヒーローズ」が活動している。

道にポイ捨てされたタバコの吸殻を拾う「スターダスト ヒーローズ」

 メンバーの一人、クリーンパンサーさんが東京で仮装してゴミ拾いをしている人をツイッターで見て「面白そう」と思い、2018(平成30)年3月、当時暮らしていた大阪で、1人で活動を始めた。2019(平成31)年2月、別のゴミ拾いチームで出会った5人で「スターダストヒーローズ」を立ち上げ、大須商店街をメインの活動の場として決め、同商店街連盟に連絡。公認活動として許可を受けスタートした。

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 同チームメンバーは、オオカミの姿をしたリーダーのナイトさん、ヒョウのクリーンパンサーさん、マスクと黄色のマフラーのプリヅィアさん、蒸気を吹き出す金のマスクのヘキサアイズさん、鳥のようなくちばしを付けるマスクのノーネームさんの5人。それぞれが用意した衣装に身を包み活動する。

 活動の目的について、クリーンパンサーさんは「『ポイ捨てしないで』ということをポジティブに伝えたい。大須商店街に来ている人とも交流し、楽しむ姿でメッセージが伝えられれば」と話す。活動の場に同商店街を選んだことについて、「大須は観光客も多く、話し掛けられたり写真を撮れられたりすることが多く、クリーン活動のメッセージも伝えやすい。コスプレに寛容なまちでもある」とも。

 来街者からはねぎらいや感謝の言葉を伝えられることも多いという。取材時も活動の姿を見た子どもが、ゴミを拾ってメンバーに渡す場面も見られた。

 大きな招き猫がいる「ふれあい広場」がスタート地点。名古屋市の「ボランティア袋」とトングを手に、アルコール消毒液なども携行し活動。広場周辺、「アメ横ビル」前の自動販売機横のゴミ箱周辺、路地裏など、「把握している」というゴミがたまりやすい場所を巡るように商店街をゴミ拾いして歩く。

 リーダーのナイトさんは「日没が遅い夏は、1日に2回ゴミ拾いを行う。1回目のゴミ拾いを終え、そのまま皆で大須で遊び、夜にもう一度行う。きれいにしたところにまたゴミがあふれていると悲しくなる」と話す。

 取材当日、メンバーから「よくないけど今日は大漁だ」と声が上がるほど道に捨てられたタバコの吸い殻や、ゴミ箱に入り切らなかったペットボトルのほか、タピオカのカップ、串などが捨てられていた。メンバーのヘキサアイズさんは「喫煙所も減り、タバコのポイ捨てが増えた。串などのゴミは食べ歩きのまちなので難しいとは思うが、買った店にゴミを返却するなどしてもらえれば」、別チーム「ムーンボウウォーカーズ」リーダーの名古屋のイトウさんは「タピオカなど飲み残しも多い。自販機のゴミ箱には自販機で出るペットボトルや空き缶以外のゴミがたくさん捨てられているので業者の負担が増え、結果、ゴミ箱の設置が減った」とも。

 「大須は人が集まるまちなのでゴミが出るのは仕方がないが、いつか自分たちのゴミ拾い活動が不要になるときが来れば」(クリーンパンサーさん)と願いを込める。

 活動の様子は同チームのツイッターで見ることができる。