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大須のベトナムサンドイッチ店が5周年 「バインミーが大好きすぎて」出店

「自家製ベトナムハム&豚レバーペースト」を手にする「アオサンズ」店主の北野裕子さん

「自家製ベトナムハム&豚レバーペースト」を手にする「アオサンズ」店主の北野裕子さん

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 大須のベトナムサンドイッチ店「アオサンズ」(名古屋市中区大須2、TEL 090-9123-3580)が2月13日、5周年を迎える。

2日かけて作るレバーペーストに、3種のハムを挟んだ「自家製ベトナムハム&豚レバーペースト」

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 さまざまな飲食の現場で働いてきた同店店主の北野裕子さんは、東京にある知人の店でベトナムサンドイッチ「バインミー」を初めて食べ、「おいしさに驚き、サンドイッチのイメージを覆された」という。その店で働いた後、出店を決意し、ベトナムで本場のバインミーを味わったり、現地で家庭料理を学んだりと積極的に行動した。

 2017(平成29)年2月に、当時働いていた名古屋の伏見地下街の立ち飲み店で、ランチの時間帯限定の営業から始めた。「3000~5000人が通る場所だが5人も入ってこなかった。集客の難しさを感じた」と振り返る。同地下街のテレビ取材をきっかけに認知度が上がり、ファンもつくようになった。その後、住吉のバーに販売場所を移したが、雨漏りが原因で大須にあるビルの3階に再移転。2020年9月に、念願だった路面店(現在の店舗)で営業を始め、約1年半がたつ。ベトナム人の来店も多いという。

 バインミーの具材は全て北野さんの手作り。パンは県内のパン店が製造する北野さんの希望を叶えたオリジナルで、店内でトーストする時間も踏まえて仕上げてもらっているという。「外はパリッと、歯切れがいい。具材の量や味付けとのバランスにこだわっている」と北野さん。

 メニューは、2日かけて作るレバーペーストに、ブタ耳・タン・バラ肉を使うハム、肩肉のチャーシュー、チャールア(きめの細かいハム)の3種を挟んだ「自家製ベトナムハム&豚レバーペースト」、三枚におろしたサバをトマトで煮込んだ「SAVAのトマト煮」、日替わり具材の「アオサンズ気まぐれバインミー」、6種の野菜とチーズを挟んだ「ヘルシーベジタブル」(チーズ抜き可)など10種類。ビーガン対応のマヨネーズも用意し、トッピングやパクチーをフライドオニオンに変更できる。価格は、Mサイズ=690円、Sサイズ=490円。そのほか、生春巻きやフォーなどサイドメニューも用意する。

 5周年を振り返り、北野さんは「さまざまなことがあったが、今思うと全部良かったと思う。結果的に大須にもデビューでき、いいスタッフにも巡り合えた」と笑顔で話す。今後はキッチンカーでの販売を始める予定。「例えば外国人スタッフがいる企業に出向き、食べ物を通じて交流を生むことができれば」とも。

 11日~13日は周年イベントを行う。注文客を対象にミニサイズのパンを1個進呈するほか、バインミーやパクチー、フォーなどのイラストで店名をデザインしたロングTシャツ(予価3,900円)を販売する。

 営業時間は11時~20時頃(土曜・日曜・祝日は10時~)。売り切れ次第終了。月曜定休(2月5日~10日は臨時休業)。まん延防止等重点措置実施中は店内飲食できない。

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