「久屋大通庭園フラリエ」(名古屋市中区大須4)の白いグランドピアノが今月、4日間限定でストリートピアノとして無料開放されている。
無料で開放する白いグランドピアノは、同施設内の天井がガラス張りの大きな温室「クリスタルガーデン」内に常設。同施設が主催するミニコンサートで使うほか、有料でも貸し出しているが、普段はカバーを掛けている。
同館がストリートピアノを初めて提供したのは、昨年3月20日。同施設所長の伊藤悟さんが倉庫から見付けた「ランの館」(同施設の旧称)が使っていた黒色の電子ピアノを開放した。「スタッフから空港や駅に誰でも弾いていいストリートピアノが世界中で人気を集めていると聞き、フラリエでもやってみようということになった」と伊藤さん。施設名の周知も図ろうと「フラリエピアノ」として4日間開放し、好評を得たという。
昨年春の緊急事態宣言で、フラリエピアノの開放は休止に。7月の再開を決めたが電子ピアノが故障し部品不足で修理できないと分かった。伊藤さんは「お客さまからいつ再開するのかなどと問い合わせも増え、なんとかしなければ」と考え、9月にランの館がフラリエになって8周年を迎えることを記念し、白いグランドピアノを10月に3日間限定で開放した。「ハロウィーンの時期に合わせた開放だったので、仮装して演奏する人も多かった」と振り返る。
今回はバレンタインデーに合わせて特別開放する。館内にはバレンタイン仕様のフォトスポット2カ所を設置。ベンチの周りをハート型のオブジェや花、多肉植物などで飾り演出する。
伊藤さんは「クリスタルガーデン内は、ピアノの音がきれいに広がる。花や観葉植物が展示される中で白いグランドピアノがあるという特別なロケーションを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開放日は、2月5日・6日・11日・12日。開放時間は10時~16時。事前申し込み不要。演奏前には手指の消毒を求める。