栄・オアシス21の「DOLPHINS PORT(ドルフィンズポート)」(名古屋市東区東桜1)で5月27日、「スポーツによるまちづくり」をテーマにしたオープニングイベントが行われた。
ドルフィンズポートは名古屋ダイヤモンドドルフィンズが運営する「共創スペース」。4月28日に開設し、休憩スペースやテレワークスペース、会議スペースとして、市民に開放されている。
オープニングイベントでは、プロジェクトマネジャーの園部祐大さんが、同施設で取り組む活動の概要や構想をスライドで紹介。ドルフィンズ斉藤拓実選手が名古屋市内の高校生・大学生と共に行う「みんなで創ろう青春プロジェクト」を説明した。同プロジェクトは、斉藤選手が高校生・大学生と共に学校行事に代わるイベントを企画。イベント運営費は斉藤選手が自らクラウドファンディングで資金調達を行い「青春の思い出」を地域全体でつくり上げる試み。6月4日・11日にワークショップを行い、7月30日にイベントを開催する。
トークセッションには、追手門学院大学の上林功准教授が登壇。横浜市の「THE BAYS」や「ゴールデンゲームズinのべおか」などを例に、スポーツをきっかけとした共創社会の実践の重要性を語った。
パネルディスカッションでは「共創的取り組みがもたらす価値について」をテーマに、「Co Create Capsuls」岡本ナオト代表、「MTG Ventures」藤田豪社長、中京大学の舟橋弘晃准教授、上林准教授ら同施設の「地域共創プラットフォームワーキンググループ」メンバーが意見を交換。プロスポーツクラブが運営する意義、施設から街やSNSに連携が広がっていくことへの期待などが話し合われた。
園部さんは、「ドルフィンズポートで取り扱うテーマは、バスケットやスポーツにとらわれなくてもいい。共創的取り組みを実践し、人が集まりつながる場、まちづくりの当事者を育てる場にしていきたい。ドルフィンズがそのハブとなる機能を果たせれば、経営理念の実現につながる」と今後への意気込みを語った。