自宅などで「ういろ」が作れる新商品「ういろのこな」の販売が7月20日、「大須ういろ本店」(名古屋市中区大須2)などで始まる。
「ういろって何?」という声をきっかけに商品作りが始まったという同商品。同店によると、ういろは「コメの蒸し菓子と認識されているケースはあまり多くはない」という。ういろが温度に敏感なコメの蒸し菓子であることを体感してほしいことや、ういろがパッケージされる前の姿や蒸したての姿も見て味わってほしいと商品化を進めたという。
パッケージに掲載された手順に沿い、「ういろのこな」に沸騰した湯を加えてかき混ぜ、蒸し型に流し入れ蒸した後、冷蔵庫で寝かすと出来上がる。蒸し型を使わない場合は、耐熱ガラスや陶器の器など蒸し器に入れられる器で代用できる。
同商品では、自宅で作る際にも、社内で作る際の蒸気の加減や、技術、経験をもとに作り上げるのと同じような味や食感がでるように米粉など材料の配合を調整した。蒸す工程は蒸し器を使うことを推奨する。電子レンジでも作れるように試したがあまりよい食感にならなかったため、ういろ作りの本質を大切にし、蒸してもらうようにしたいという。
味はプレーンの「白」、「抹茶」、黒糖の「黒」、「きなこ」の4種類。アレンジでは、「白」の「ういろのこな」に使う湯をコーヒーや紅茶に変えたり、芋や栗などを加えたり、冷蔵庫で寝かせる時間も好みに合わせて調整したりして楽しめるという。
同商品の開発担当者によると「最近のSNSの投稿を見るととてもすてきな盛り付け方や食べ方を見かけるので、想像を超えた食べ方が出てくるのではないかと楽しみ」「自身の子どもと何度も試作した。さまざまなアイデアが生まれ、さまざまなトッピングしたくなった。生まれたとても楽しい時間を通じてういろがなじみ深い菓子になってくれたら」と期待を寄せているという。
価格は1箱=648円。パッケージデザインは、自宅でのういろ作りの工程一つ一つを楽しむ姿を、子どもが折り紙を折ったり、積み木を積んでいたりするような光景に重ねて生まれたイメージを反映。土産商品にはないデザインの違和感で「これはなんだろう」と足を止めてもらえるように意識したという。
「JR名古屋駅ギフトキヨスク名古屋」や、同社オンラインショップで販売する。