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大須のスリランカ料理店が4周年 コロンボ出身の夫婦が運営、新店展開も

スリランカ料理店「セイロンカフェ&バー」店主の加藤楽丸さんとカルパニーさん

スリランカ料理店「セイロンカフェ&バー」店主の加藤楽丸さんとカルパニーさん

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 大須のスリランカ料理店「セイロンカフェ&バー」(名古屋市中区大須2)が8月8日、4周年を迎えた。

カレーやおかずなど10品程度を盛り付けた「スペシャルセット」

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 同店を手がけるのは日本に帰化したスリランカ・コロンボ出身の加藤楽丸さん、カルパニーさん夫妻。日本に興味を持つきっかけになったのはスリランカでも放映しているテレビドラマ「おしん」だったという。「おしんの諦めない姿や真面目なところ、笑顔などに感動した」と楽丸さん。「近所に住んでいた日本人のおばあさんとも交流があり、何か縁があったのかな」と笑顔を見せる。

 留学と結婚を機に2007(平成19)年に来日し、名古屋での暮らしが始まった。「住みやすく名古屋が大好きになった。今では基盤になっている」(楽丸さん)。

 35歳までには独立したいという夢を夫婦で持っていたといい、2018(平成30)年に同店をオープン。理念は「料理を通じて心をつなげる」。作る料理は楽丸さんの母親が作っていたものがベースで、「コロンボは辛すぎず、甘すぎず、スパイスのパンチのある味。辛さなどは変えずに慣れ親しんだ本場の味を提供する」という。

 チキンカレーや豆カレー、日替わりカレーなど4種のカレー、ココナツとスパイスを混ぜたココナルサンバルや、名古屋をイメージしたエビフライなどの4種のおかずなど10品程度を盛り付けた「スペシャルセット」が人気メニューという。小麦で作った生地を細かくカットして野菜や肉と一緒にスパイスで炒めた料理「コッター」を味わえる「スペシャルコッターセット」(以上、サラダ、ドリンク付き=1,500円)もある。カレーやご飯などをバナナの葉で包み蒸し焼きにする「ランプライス」(1,300円)は、「ハスの葉の香りと味が移り、殺菌効果もありスリランカではお弁当として使われる料理」。ご飯とカレー、おかずを皿の上で少しずつまぜて食べる。

 4年を振り返り楽丸さんは「お客さんと最初は店で会話をする程度だったが、今では連絡を取り合うなどフレンドリーな関係が築けている。友人も増えた。幸せな時間を送れている」と話す。

 今年に入り店舗展開を進めている。7月18日に愛西市、8月11日に岐阜市に新店舗をオープンし、熱田区、守山区、三重県桑名市にも出店の準備を進めているという。「店に入ったら外国に行ったような雰囲気を味わってもらえるような店づくりを目指す」と楽丸さん。新店で働くスリランカ人のスタッフを15人程度雇用する予定だという。「スリランカも生活が大変なので、日本で働くチャンスや幸せになれるような機会をつくれたら」と意気込む。

 席数は20席(現在減少して営業)。新店準備のため現在の営業時間と定休日が従来と異なる。営業時間は11時~15時。火曜~木曜定休。準備が整い次第、夜営業を再開予定。

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