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国際芸術祭「あいち2022」閉幕 48万人超が現代アートの祭典訪れる

国際芸術祭「あいち2022」が閉幕。スタッフらと共に最後の来場者を送り出した大村秀章愛知県知事(中央)

国際芸術祭「あいち2022」が閉幕。スタッフらと共に最後の来場者を送り出した大村秀章愛知県知事(中央)

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 愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)ほか県内各地で開かれていた国際芸術祭「あいち2022」が10月10日、閉幕した。

国際芸術祭「あいち2022」を振り返る片岡真実芸術監督

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 同芸術祭は7月30日から73日間にわたり、同センター、有松地区など名古屋市内各地と一宮市、常滑市で開催。「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」をテーマに、32の国と地域から100組のアーティストやグループが参加した。

 最終日には美術展示のほか、愛知芸術文化センターで「太陽との対話(VR)」「クローラー」などのパフォーミングアーツの上演や、参加アーティスト、ローリー・アンダーソンさんのトーク企画などを開催。円頓寺商店街・円頓寺本町商店街周辺では音楽イベント「STILLING ALIVE MUSIC CLUB」を行った。期間中の来場者数は73日間で48万人以上となった。

 最終日は、愛知芸術文化センターでのアーティストとのトークや、常滑市会場でのワークショップなどに参加し、閉幕を迎えた片岡真実芸術監督。「本当にあっという間だった。コロナ禍に始まり、それが収束しないままに芸術祭が終わることになったが、さまざまな国からアーティストが参加し、多くの方々が見に来てくれたことを大変うれしく思う」と振り返る。

 今回の芸術祭の成果について、「世界では何百万人という方が命を失っていて、大変な危機にひんしている。その状況に対して、アートに何ができるのかが大きな問いだった。手応えは感じているが、答えがそれぞれの方たちの中に、どういう風に生まれてくるのかは、もう少し時間がかかる。しばらくたってから、何が残ったのかを検証する中で、成果は見えてくるのかと思う」と話す。

 大村秀章愛知県知事は18時、愛知芸術文化センター10階の愛知県美術館で、スタッフと共に最後の来場者を送り出した。大村知事は「あいちトリエンナーレから数えて5回目。73日間の会期を多くの皆さんの支援で無事、終えることができた。装いも新たに、現代アートを愛知、名古屋からしっかりと発信していくこと、多くの皆さんに楽しんでもらうことを、やり切ることができた。継続こそ力。また3年後に向け、しっかりと皆さんの声を頂きながら、やっていきたい。いろいろなことを乗り越えて、芸術により、笑顔でつながっていきたい」と語った。

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