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パルコが地元メディアと久屋大通公園でイベント 憩いとにぎわい空間の両立を試行

久屋大通公園南側エリアの「光の広場」で始まったイベント「PXXX?」初日の様子

久屋大通公園南側エリアの「光の広場」で始まったイベント「PXXX?」初日の様子

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 「公園の新しい可能性を発明する」ことを目的にしたイベント「PXXX?(読み=ぴー)」が10月22日、久屋大通公園(名古屋市中区栄3)南側エリアの「光の広場」で始まった。

たくさんの人でにぎわった「PXXX?」で行われたイベントの様子

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 主催はパルコ。久屋大通の南エリア再整備の方向性「新たな創造が生まれるウォーカブルタウンのコア~多様な人が集まる刺激と居心地~」に向け、久屋大通公園の使われ方や過ごし方のアイデアを試行する目的で行う。企画を担当する同社開発部の田口孝則さんは「久屋大通の沿道には、当社を含む「J.フロント リテイリング」グループの商業施設が集積し、再整備については大変関心を持っている。沿道の企業の一員として、地域と共に店舗を基点に地域資産を生かした持続可能な街づくりに貢献し、久屋大通と栄地区の魅力向上に寄与したいと考えている」と話す。

 名古屋のカルチャーに詳しいローカルカルチャーウェブマガジン「LIVERARY」編集部の武部敬俊さんが企画と全体ディレクションを担当。地元のカルチャーを盛り上げるショップやアーティストなど複数のキーパーソンと共にイベントを作り上げる。期間中、平日はキッチンカーと物販店舗が常時出店。公園内で居心地よく過ごせるようにテーブルや椅子を配置し、場を生かした空間演出を加える。週末は、マルシェや音楽イベント、フリーマーケットを開催し、「表現活動」の場を創出する。「憩いの空間とにぎわいの空間の両立を試行する」と田口さん。

 常設のコンテンツとして、イベントオリジナルデザインのグッズや雑誌、古着、アート、雑貨などを販売する「変てこなコンビニ」をテーマにしたショップ「LIVERARY Extra」や、名古屋を中心とする飲食店が日替わりで出店するキッチンカーなどが並ぶ。渋谷パルコで開催されたグループアート展「P.O.N.D.」の作品の一部を展示する「P.O.N.D. mini」を、同公園の一角と名古屋パルコ西館の2拠点をつなぐようにそれぞれ展示する。

 22日は音楽ライブ、23日はDJイベントが行われた。29日・30日は地元のショップを中心としたフリーマーケットを開催。期間中の平日夕方も含め、最終日まで飲食と音楽のイベントが連日行われる予定。

 イベント名について、田口さんは「『公園とは何か?』をメインテーマに据え、『P』の文字以降を伏せ字にして最後に『?』を付けることで、公園の新しい可能性を発明し、そのことをまちや人に問いかけ、答えを探りたいと考えた。1回目ということで、一文字目のみを表示し、今後何度か開催する中で、答えが分かっていく仕掛けとした」と明かす。

 「普段あまり公園に来ない人も、公園に立ち寄ってコーヒーを飲みながらゆったり過ごす気持ちよさや、ライブを聴いたり、フリーマーケットでお気に入りのものを見つけたりして、新しい人や物に出会う楽しさを改めて感じてもらい、また来たいと思ってもらえるような公園になっていければ」 とも。

 イベント当日は、来場者を対象にアンケート実施や、人流調査などを行い、同エリアの再整備に向けて提案に役立てる。

 開催時間は10時~21時。11月6日まで。

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