青森、岩手、秋田、山形、福島、石川、福井の「ひやおろし」の日本酒を集めた販売企画が9月18日・19日、「中日ビル」(名古屋市中区栄4)5階 中央カウンターで行われる。
中日ビル5階の 「全国物産観光センター」では観光情報を発信するほか工芸品の展示を行う
同ビルにある「全国物産観光センター」に事務所を置く、東北と北陸エリアの7県が共同で行う同企画。「ひやおろし」は冬に搾った新酒を春先に一度だけ「火入れ」し、秋まで熟成させる秋限定の日本酒。期間中、各県1、2種類ずつ、約10種類の四合瓶を会場で販売する。主な銘柄と、各県名古屋事務所職員による酒の説明は以下の通り。
青森の「八仙 オレンジラベル純米吟醸ひやおろし」は「ほんのりかんきつ系。食中酒に最適」、岩手「南部美人 純米吟醸ひやおろし」は「1秒で火入れ・冷却を行いお酒へのダメージを最小限にした物で、うまみと酸味の調和が取れている味」、秋田「雪の茅舎 純米吟醸ひやおろし」は「熟成され濃厚でまったりとした味。秋の味覚と一緒に味わってほしい」、山形「東光 限定純米吟醸 ひやおろし」は「米沢の街中にある酒蔵。やや甘口で滑らかで、ひと夏寝かせてよりうまみがのっている」、福島「末廣酒造 純米吟醸秋あがり」は「品のある香りでまろやかな酸味。秋の味覚と相性抜群」。
石川「菊姫 純米ひやおろし」は「ササの葉のような爽やかさでバナナのような香り。柔らかな飲み口だがキレがある。今年はまだ仕上がりが若いため、購入後は少し寝かせるとより膨よかな味になる」、福井「一本義 秋の純米酒ひやおろし円熟生詰酒」は「一本義は福井県産のコメにこだわる酒蔵。キレがある辛口」。
つまみになる商品も販売。秋田の「いぶりがっキー」「燻(いぶ)りがっこ松前漬け」、山形の「上杉まめ」「山形の芋煮」、石川の「能登牡蠣(かき)燻製(くんせい)油漬け」「へしこそぼろ」など。
石川県名古屋事務所の伊藤千晴さんは「能登半島地震では酒蔵も含め壊滅的なダメージを受けた。能登の酒蔵の酒米を使い代わりに酒造りをしてくれるなど、全国の酒蔵が手を差し伸べてくれた。感謝の気持ちや『石川県、頑張っています』という姿勢を、今回、この時期にしかない『ひやおろし』のおいしさと共に伝えたい」と話す。
開催時間は10時~16時。