名古屋市中区栄3丁目周辺（通称＝栄ミナミ）で5月10日・11日、音楽イベント「栄ミナミ音楽祭 ‘08」が開催された。同イベントは、昨年「人と地域の活性化」「新しい文化の創造」に貢献することを目的に生まれたプロジェクトで、今回で2回目。主催は栄ミナミ地域活性化協議会。

　矢場公園と矢場公園前の複合施設「ナディアパーク」内アトリウムをメーン会場に、名古屋パルコ前や、松坂屋名古屋店など名古屋の主要スポットを中心とした屋内・屋外合わせて全22会場で無料ライブが行われたほか、地元ラジオ局の生中継や公開録音なども行われ、栄ミナミ全体が音楽に包まれた。

　参加アーティストは、最近人気を集める黒人演歌歌手のジェロさん、奥華子さん、ドスキゼオス、ザッハトルテなど、メジャーレーベル所属のアーティストからインディーズまで、POPS、クラシック、ジャズ、フォークなど幅広い音楽ジャンルを展開。

　初日は肌寒く不安定な天気だったが、会場では雨の中テント内で機材の準備をするスタッフの姿や、路上で元気よく踊りながらうたうミュージシャンなど、懸命にライブを行う姿が見られ、ライブ参加者は傘をさしながらライブに耳を傾けた。一方、屋内会場では買い物客なども含めにぎわった。

　開催前日の9日は会場の一つでもある「カフェ・ビアンコ」（栄3）で、イベント関係者や報道関係者を集め、キックオフパーティーが開かれた。栄ミナミ活性化協議会会長の深田さんは「昨年は、町内の方々とコミュニケーションを図ることや、街の清掃もでき、まちづくりのきっかけができた。今後栄ミナミだけではなく、金山、名駅、円頓寺など広げていきたい」と話した。パーティーでは、同祭のイメージソング「どっちらも」を歌う「PRINUS（プライナス）」や、「JAYWALK（ジェイ・ウォーク）」のライブが行われ、盛り上がりを見せていた。

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