廃材を再利用しておしゃれなバッグやクッションに-大須にグッズ販売店

MODECOデザイナーの水野里美さん(左)と藤谷信之さん(右)

MODECOデザイナーの水野里美さん(左)と藤谷信之さん(右)

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 愛知県を中心としたさまざまな企業から出た端材や廃材を利用したグッズショップ「MODECO(モデコ)」(名古屋市中区大須2、TEL 052-253-8800)が2月5日、大須商店街の仁王門通りにオープンした。

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 約20坪の店内には約50アイテムのリサイクル商品が並んでおり、併設する事務所では2人のデザイナーがオリジナルデザインを起こしている。代表を務めるのは若干25歳の水野浩行さん。

 廃材を利用し、商品開発を始めたことについて、水野さんは「以前、10年近く音楽活動を行なっていた。作詞作曲をする中で、『何のために表現し続けているのか』と考えたときに『大切なのは愛だ』と改めて思う機会があった」ことが発端にあるという。「『愛』について深く考えていた際に、家族や友人などへの愛などはもちろん、動物や環境へ向けた思いも『愛』だと気付き、環境問題についてより深く考えるようになっていった」と振り返る。そうした折に、さまざまな企業から出ている廃材のことを知り、「それらをうまく再利用できるのではと考えたことが始まり」だと話す。

 「それから2~3年間、トライ&エラーを繰り返した」と水野さん。現在では、革製品や建材、電子部品などの廃材を使って、鞄やクッション、マットなどシックでモダンなデザインのグッズを開発。「使用している素材はすべて日本製の丈夫なものばかり。ショップをオープンし、通常の商品を販売するショップと肩を並べて販売することで先入観なくエコ商品を手に取ってもらいたい」とショップを開いた。

 「海外から輸入された資源に頼って物作りをしているだけでは、いずれ限界が来てしまう。日本国内で作られた資源で物が作れる仕組みが整っていけば、もっと国内での経済が循環し、引いては景気回復にもつながるのでは」と笑顔を見せる。水野さんと同年代の20~30代の購入率が高いという。

 主な商品は、化粧パフを粉砕してクッションにした「3wayクッション」(2,500円)、耐久性のあるフロアマットを使った「ビジネスブリープ」(15,750円)、電子部品の軽量化のために開発された素材を使った「MOBショルダーバッグ」(5,000円)、カーテン素材で作った「ポーチ」(4,500円)、紙資源を溶かした素材の「古紙からできたかびん」(210円)など。そのほか、リース機器として使用されていたパソコンを修理し、ビギナー向けPC(2万9,800円)や、間伐材を使った食器なども販売。「ゆくゆくは、家具やステーショナリー、食品、洋服などの販売を視野に入れ、アイテム数を増やしていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。

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