栄3丁目にカフェ「ワルツ」-脱サラ後、経験積み念願の出店果たす

広く開放的な店内のカフェ「WALTZ(ワルツ)」

広く開放的な店内のカフェ「WALTZ(ワルツ)」

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 栄のナディアパーク近くに7月20日、カフェレストラン「WALTZ(ワルツ)」(名古屋市中区栄3、TEL 052-262-3400)がオープンした。

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 ビル2階に位置する同店の店舗面積は約30坪、席数は40席を設けた。大きな窓からは自然光が差し込み、木を多く使った店内は落ち着いた開放的な空間に仕上げた。「この場所に決めたのは、向かいにある和菓子店の日本家屋が見える景色が好きになったから」と話すのは同店オーナーの牧信吾さん。「通りに出ると少しごちゃごちゃしているが、2階に上がればそうした所は見えないし、繁華街の喧噪(けんそう)を感じない。そこが気に入っている」とも。

 「大学卒業後に就職した会社を脱サラし、約10年間、調理師として腕を磨いた。いつかは自分の店を開くことを目標に3年間、ドリップコーヒーを売りにする店で店長として働き、今に至っている」と牧さん。店内で提供するフードメニューは、すべて牧さんが考案しているという。

 主なメニューは、日替わりランチ(800円)、チャパタサンド(750円)、和風ポテトサラダ(500円)、しらすアボガド丼(700円)、特性カレーパン(600円)、ハニートースト(600円)、豆腐チーズケーキ(400円)などのほか、コーヒー(400円~)、ビール(300円~)などのドリンク類も。

 店のコンセプトは「Enjoy Yourself」。これは昔レコード店で店員をしていたという牧さんの好きな楽曲の名前だという。そこには「ショッピングをしている人やこの街で働いている人、さまざまなライフスタイルを過ごす人たちが、お茶を飲んだり食事をしたり、お酒を飲んだり…好きなように使ってもらえる店にしたい」との思いを込めた。

 店内には牧さんが好きな音楽のレコードジャケットやアート作品、ポスターなどをセンス良く並べる。中でも目を引くのが店内の壁に直接描かれている「栄のスケートパーク」をモチーフにした絵。これは牧さんがずっと好きだったというアーティスト・山口幸士さんによるもの。スケードボード文化に影響を受けている山口さんは、日本各地のスケートスポットを描いている。「店のオープンにはぜひ山口さんにお願いしたいと思っていた」という牧さん。「何もコネクションがなかったのでホームページから直接コンタクトしたところ、快く名古屋に来てくれることになった。とてもうれしかった」と振り返る。山口さんが手がけたグラフィックサインは店舗の入り口などにもあり、来店客を迎え入れている。

 「パリの雰囲気が好きで、最近もパリヘ旅行に行って来た」と牧さん。「そこでは夜遅くまで人々がカフェでお酒を楽しみながら、いろいろな情報交換をしている。そこから流行が生まれるんだと実感した」とし、「ここにもファッション好きな人、音楽好きな人、アート好きな人などが集まって来ている。より多くの人がカルチャーに興味を持ち、名古屋の文化がより盛り上がって行けば」と期待を込める。「ゆくゆくは自分もお金を作って、若いアーティストの作品を買うなどして、良い循環を作っていきたい。そのためにはまず店を軌道にのせなければ(笑)」とも。

 営業時間は11時30分~23時。水曜定休。

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