伏見の映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区栄1、TEL 052-212-2437)で10月5日から、大垣ケーブルテレビが制作したドキュメンタリー映画「日本一小さな酒蔵」が無料上映される。
同作は、岐阜県揖斐郡大野町にある酒蔵「杉原酒造」が取り組んでいる「米作りから始まる酒造り」を、一年を通じて追いかけたドキュメンタリー映画。5代目店主が納得できるまでとことん理想を追求して「日本一小さな酒蔵」からの脱出を目指す。最新の設備が何一つない中、酒米の品種開発、蔵の改築、仕込み、新酒の絞りまで、全工程を手仕事で造った地酒は、東京の酒店の評判を呼ぶ。
同作は日本ケーブルテレビ連盟が主催する「第38回日本ケーブルテレビ大賞」の番組アワードグランプリを受賞。東海地区でケーブルテレビ事業を行っている「スターキャット・ケーブルネットワーク」が今回、伏見ミリオン座での限定無料上映を決めた。ケーブルテレビから生まれた優れた同作を広く紹介する。
伏見ミリオン座支配人は「制作者が時間をかけて、真摯(しんし)にカメラで追い掛けた作品。ケーブルテレビでしか見られなかったコンテンツを見てもらえる環境を作るのも映画会社の仕事。早朝と劇場の上映終了時間での上映となるが、無料で本作を鑑賞してもらいたかった。業界で最も優秀な賞に輝いた作品を楽しんでいただけたら」と来場を呼び掛けた。