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栄で「やっとかめ文化祭」開幕 まちなかで公演・寺子屋など150プログラム

「やっとかめ文化祭」開幕式の様子。「ストリート歌舞伎」などが披露された

「やっとかめ文化祭」開幕式の様子。「ストリート歌舞伎」などが披露された

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 名古屋の歴史・文化と伝統芸能の祭典「やっとかめ文化祭2016」のオープニングイベントが10月29日、「ナディアパーク」(名古屋市栄3)2階アトリウムで行われた。

「ストリート歌舞伎」では化粧や衣装の着付けもステージ上で公開

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 開始前から多くの人が会場に集まり、講談師でタレントの旭堂鱗林さん、役者・タレントの市川智也さんが司会を務め、イベントが開幕。名古屋市観光文化交流局 文化歴史まちづくり部・部長の山内正照さんは「今年で4年目。年を重ねるごとに充実していっている。今後も都市の個性が魅力となり、大切になっていく」とあいさつした。

 その後、オリジナルストーリーの歌舞伎をまちなかで行う「ストリート歌舞伎」を披露。演目名は「悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)」で、企画・原案は作家の井沢元彦さん、脚本・演出は日本舞踊西川流四世家元の西川千雅(かずまさ)さんが手掛けた。物語が始まる前には、「景清」の化粧や衣装の着付けもステージ上で公開。物語は伝統的な見せ方の中、人形劇で表現するシーンを設けるなどユニークな作りもあり、せりふもユーモアがあり、会場から笑いが起きる場面もあった。出演は、日本舞踊工藤流家元の工藤倉鍵さん、西川流特別師範の西川カークさんなど。

 そのほか、祝福芸の「尾張万歳(まんざい)」、講談、名妓連組合の芸妓(げいぎ)による踊りや伝統芸「金のしゃちほこ」を披露。狂言のストリートライブ「辻狂言」も行われた。

 期間中は、モダンな茶室で2種類の茶が楽しめる「街茶」、志野流香道と音楽とのコラボコンサート、一般公募の女性約50人が「金のしゃちほこ踊り」を名古屋城で披露する「しゃちほこチャレンジプロジェクト」など約150のプログラムを展開する。

 有松絞を生みだした茶屋集落、名古屋の街に残るモザイク壁画、港区の「港まち」の昔と今を巡るコースなどをガイドが案内する「まち歩きなごや」は全47コースで毎日開催する。江戸時代からの老舗をはじめとした22の和菓子店が参加して和菓子のストーリーを紹介する「尾張の和菓子ものがたり」、プログラムに参加するごとに文化祭にまつわる絵柄のはんこを集められる「旅する判子(はんこ)コレクション」なども行う。

 11月20日まで。

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