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金山で展覧会「日本の巨大ロボット群像」 実物大を表現した「ガンダム」も

全高18メートル設定の「ガンダム」を実物大で会場床面に表現する

全高18メートル設定の「ガンダム」を実物大で会場床面に表現する

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 展覧会「日本の巨大ロボット群像」が2月15日、金山南ビル美術館棟(名古屋市中区金山町1)で始まった。

リメイクを繰り返した「鉄人28号」の変遷を時代の移り変わりと共に紹介したゾーン

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 日本の「巨大ロボットアニメ」に登場するロボットのデザインと映像表現の歴史をひも解き、「巨大ロボットのリアリティーを作り出すために重要な役割」という設定上の「メカニズム」と「大きさ」を検証し紹介する同展。巨大ロボットアニメは「鉄人28号」や「機動戦士ガンダム」など約45タイトルを取り上げ、パネルや映像のほか、玩具やデザイン画なども展示する。展示数は約200点。7章と最終章で構成する。

 展示は、横浜に設置されていた「動くガンダム」をはじめとする、実際に実物大で作ったロボット4体を映像で紹介することから始まる。1963(昭和38)年に初めてテレビ放送を行って以来、リメークを繰り返した「鉄人28号」の変遷を紹介するゾーンでは、新幹線開通など時代の移り変わりが分かる写真バナーと一緒に展示する。

 巨大ロボットアニメの最初の黄金期という1970年代。1972(昭和47)年に登場した「マジンガーZ」は、主人公が小型マシンに乗り込んでロボットに合体する構造や、途中でパワーアップする描写、研究所の設定など後に続くロボットアニメの要素を網羅していることを紹介する。

 このほか、「搭乗」「合体」「変形」といった巨大ロボットの特徴的な要素をデザイン画や劇中の場面を使った解説パネル、「動くかもしれない」と思わせるようなロボットのリアリティーを高める「内部メカ」に注目した内容を紹介する。

 「巨大ロボットの大きさを感じてほしいというのも目的の一つ」(同展監修者の山口洋三さん)という「ガンダム」を取り上げたゾーンでは、アニメ劇中で全長18メートル設定の「ガンダム」を実物大で会場床面に表現。「ガンダム」の上を歩けるようになっている。ガンダムの原案からデザイン成立までの段取りも展示する。

 最終章では、巨大ロボットについての質問を、アニメ作品監督、劇作家、ゲーム開発者などにインタビューした内容を紹介。愛知会場限定の特設コーナー「メ~テレ 巨大ロボットアニメ史」も設置する。

 開館時間は10時~18時(入場は30分前まで)。入場料(当日券)は、大人=2,000円、高大生=1,500円、小中生=600円。3月24日まで。

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