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愛知県芸術劇場・芸術監督に勅使川原三郎さん 2020年から4年間

愛知県芸術劇場の芸術監督に就任する勅使川原三郎さん(C)Norifumi Inagaki

愛知県芸術劇場の芸術監督に就任する勅使川原三郎さん(C)Norifumi Inagaki

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 愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)は2020年度から新たに芸術監督を設置することを決定。ダンサー・振付家・演出家の勅使川原三郎さんの就任を発表した。

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 勅使川原さんは1981(昭和56)年より創作活動を開始。1985(昭和60)年以降は自身のカンパニー「KARAS」と共に多彩な表現活動を行っている。日本人で初めてパリ・オペラ座バレエ団に振付を行い、紫綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシエを受賞するなど、国内外での創作活動や振付が高く評価されている。 愛知県芸術劇場では開館直後のダンス公演「NOIJECT」、同劇場と東京芸術劇場、兵庫県立芸術文化センターの3館とKARASによる共同制作「睡眠」、あいちトリエンナーレ2016のオペラ「魔笛」などを上演している。

 主な職務は、劇場主催事業の方向性や年間ラインアップの策定、芸術監督プロデュース公演の実施など。企画力の向上および発信力のさらなる強化を図ることにより、全国トップクラスの劇場にふさわしい事業を行い、知名度の向上を目指す。

 勅使川原さんは「愛知県芸術劇場の芸術監督に就任することは、新たな冒険心をかき立てる切っ掛けとなる。美の発見をめぐる予感、幾多の予期せぬことと出会う予感ほど感情を揺さぶるものはない。未来を予定として待つのではなく、固定した認識を覆すのみの古くさい前衛ではない、未知なる謎へ向かって身体が作り出す感情の通路を作ろう。劇場は喜びへの予感と惑いとともに生きる。スタッフと共に来場する観客の皆さんの呼吸が声になり感情が響き渡る感情の通路を準備したい」と意気込みを語る。

 任期は2020年4月1日から2024年3月31日までの4年間。

 就任するまでの間(2019年4月1日~2020年3月31日)は、愛知県芸術劇場アドバイザーとして、2020年度以降の劇場主催事業の方向性等についてのアドバイスやサポートを行う。芸術監督就任に先立ち、2020年3月12日に同劇場コンサートホールで「ダンス・コンサート 勅使川原三郎×佐東利穂子×庄司紗矢香」を予定している。

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