「声明の会・千年の聲」による「聲明(しょうみょう) 鎮魂の祈り コンサートホールに響く荘厳なる声」が3月2日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)コンサートホールで上演される。
経典に旋律を付けて唱える声楽「聲明」は、約1200年以上の伝統がある日本音楽の源流の一つで、キリスト教のグレゴリオ聖歌に並ぶ歴史を持つ宗教音楽。 「声明の会・千年の聲」は、聲明の二大潮流を成す真言宗と天台宗の僧侶が宗派を越えて結成した団体。東京・青山の「スパイラルホール」での定期公演をはじめ、国内外で公演を行い、聲明の普及に貢献している。2014年には米・ニューヨーク、ワシントンD.C.、フィラデルフィアの3都市で9.11テロ鎮魂の曲「存亡の秋」を巡回公演し、話題となった。
今回の公演は、752年の東大寺大仏開眼供養の際に唱えられたと記録にある日本最古の聲明曲「四箇法要(しかほうよう)」と、2011年の東日本大震災の津波で亡くなった女性が生前に詠んだ和歌を基に作曲された現代の聲明曲「海霧讃歎(うみぎりさんだん)」を織り交ぜて上演。日本最古と現代の聲明曲を30人の僧侶が斉唱し、声が重なることで生まれる美しい響きと祈りの音楽を披露する。上演時間は約1時間30分。
開演は15時。料金はS席=6,000円、A席=4,800円。U25はS席=3,000円、A席=2,400円(年齢確認有り、要証明書)。未就学児は入場不可。