愛知発の戯曲賞「第20回AAF戯曲賞」の作品募集が6月2日に始まった。主催は愛知県芸術劇場。
同戯曲賞は「上演を前提とした戯曲賞」として2000(平成12)年より開始。「戯曲とは何か?」をコンセプトに、作家と演出家、作品と観客、観客同士が出会うことで、新しい価値観を作り出すことを目的としている。第19回は、応募136作品から小野晃太朗さんの「ねー」を大賞に選出。同作品は2021年度以降に愛知県芸術劇場小ホールで上演される予定。
今回の募集テーマは「あなたの戯曲」。募集内容と条件は「あなたの考える演劇上演のためのテキストであること」(外国語のテキストの場合は作者本人の責任による日本語翻訳を添付)。応募作品は書式自由で、A4用紙200枚程度まで。既発表・既上演作品も応募可(他戯曲賞での受賞歴がある作品は不可)。作品点数は一人1点に限る。
審査員は、白神ももこさん、鳴海康平さん、羊屋白玉さん、三浦基さん、やなぎみわさんの5人。賞金は大賞50万円、特別賞は10万円。大賞受賞作品は受賞記念冊子として印刷・配布され、受賞記念公演として上演される予定。
応募期間は7月31日まで。10月上旬に1次審査通過作品、11月中旬に2次審査通過作品を発表。2021年1月10日に愛知県芸術劇場で最終審査を公開で行い、受賞作品を決定する。
愛知県芸術劇場は「劇作家という財産を育て、上演を通して未来につなぐ、愛知発の戯曲賞。昨今の新型コロナウイルスの影響により、芸術活動が変化する世の中において、演劇、ダンス、美術など、さまざまなフィールドで活躍する演出家たちが、未来につなぐ戯曲を選出する。20回目を迎えるAAF戯曲賞に期待して頂きたい」と多くの応募を呼び掛けている。