見る・遊ぶ

愛知県芸術劇場の新芸術監督・勅使川原三郎さんが会見 3月に就任記念公演

4月から愛知県芸術劇場の芸術監督に就任する勅使川原三郎さん(中央)

4月から愛知県芸術劇場の芸術監督に就任する勅使川原三郎さん(中央)

  •  
  •  

 4月から愛知県芸術劇場の芸術監督に就任するダンサー・振付家・演出家の勅使川原三郎さんが1月29日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で記者会見を行った。

 勅使川原さんは1981(昭和56)年、創作活動を開始。1985(昭和60)年以降は自身のカンパニー「KARAS」と共に多彩な表現活動を行っている。日本人で初めてパリ・オペラ座バレエ団に振付を行い、紫綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシエを受賞するなど、国内外での創作活動や振付が高く評価されている。愛知県芸術劇場では開館直後のダンス公演「NOIJECT」、同劇場と東京芸術劇場、兵庫県立芸術文化センターの3館とKARASによる共同制作のダンス公演「睡眠」、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」のオペラ「魔笛」などを上演している。

[広告]

 愛知県芸術劇場が初めて迎える芸術監督。任期は2020年4月1日~2024年3月31日までの4年間と発表された。愛知県文化振興事業団の菅沼綾子理事長は「これまで以上に自主事業を充実させ、国内外へ発信力を強化していくため、新しい芸術監督を迎えることになった。勅使川原さんは当劇場での公演で、いずれも高い評価を得ている。今後、劇場が展開する自主事業の方向性や年間ラインアップの策定、芸術監督によるプロデュース公演の実施などに携わっていく。劇場の特性を生かした事業展開を行うことで、この地域全体の芸術文化のさらなる発展への貢献と、劇場の国際プレゼンスの向上に寄与してもらうことを期待している」と話した。

 勅使川原さんは「2年前に話を頂き、この1年間はアドバイザーとして劇場を見てきた。改革ではなく開館以来、約28年間やってきた仕事のバトンを受け、継続させていきたい。歴史、経験を踏まえた上で、行動力、実行力が試される。今をしっかりとスタートさせないと、未来はやってこない。4年後につながることをやっていきたい」と所信を述べ、教育や地域アーティストとのプロジェクトの立ち上げ、海外アーティストの招へいや国内アーティストとのコラボレーション、創作した作品の価値を高めていくことなど、さまざまな構想を語った。

 丹羽康雄館長は「空間の使い方が素晴らしく、美しい作品をつくる人。あいちトリエンナーレ2016のオペラでは、演出も美術もお願いした。当劇場はいろいろな分野の公演を行っているが、一つの大きな特徴としてダンス公演に力を入れている。ダンスで世界的な評価を得ている勅使川原さんが就任すれば、劇場としての力もさらに上がるはず」と期待を寄せる。

 芸術監督就任記念プレ事業として同劇場コンサートホールで3月12日、勅使川原さん、ダンサーの佐東利穂子さん、バイオリニストの庄司紗矢香さんが共演するダンス・コンサート「三つ折りの夜」を上演する。開演時間は19時。料金はS席=5,500円、A席=4,500円。U25はS席=3,000円、A席=2,000円。未就学児は入場不可。