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愛知県芸術劇場と愛知県美術館がコラボ イプセンの戯曲とムンクの絵画テーマに公演

(左から)愛知県美術館深山孝彰美術課長、第七劇場代表鳴海康平さん、愛知県芸術劇場プロデューサー山本麦子さん (c)北川友美

(左から)愛知県美術館深山孝彰美術課長、第七劇場代表鳴海康平さん、愛知県芸術劇場プロデューサー山本麦子さん (c)北川友美

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 演劇公演「ムンク|幽霊|イプセン」が2020年1月8日~13日、愛知県芸術劇場と愛知県美術館(名古屋市東区東桜1)で上演される。

エドヴァルド・ムンク 《イプセン『幽霊』からの一場面》

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 愛知県芸術劇場、愛知県美術館、第七劇場(三重県)が主催し、ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが書いた戯曲「幽霊」と、これをモチーフに同郷の画家エドヴァルド・ムンクが描いた絵画「イプセン『幽霊』からの一場面」をコラボレーションする企画。演出に第七劇場代表の鳴海康平さんを招き、戯曲と絵画をテーマに劇場で演劇作品、美術館ではモノローグの演劇作品をそれぞれ上演する。

 2016(平成28)年度に美術館がムンクの絵画を購入した時点から構想がスタート。劇場と美術館が直接コラボレーションする自主事業は、約3年ぶりの開催となる。8日~13日に美術館「コレクション展」展示室4で、10日~13日に劇場小ホールでパフォーマンスが行われる。

 鳴海さんは早稲田大学在学中の1999(平成11)年に「第七劇場」を設立。これまで国内24都市、海外4カ国9都市で上演するなど、精力的な演劇活動を行っている。現在は三重県津市を拠点に演劇制作に取り組み、愛知県芸術劇場主催の「AAF戯曲賞」審査員を務めている。

 イプセンの戯曲で「人形の家」を上演した経験を持つ鳴海さんは「ノルウェーが生んだ2人の巨匠ムンクとイプセンは、才能を持っているが同時代においてはなかなか認められることがなかった。2人をつなぐ幽霊の正体や考え方、思いを伝え、新たな『幽霊』を表現したい」と話す。

 11月・12月には、愛知芸術文化センター、愛知県図書館、長久手市文化の家などで、イプセン作品の読書会やレクチャートーク、稽古場公開などの関連イベントを開催。さまざまな形で広く情報を発信しながら鑑賞を呼び掛けている。

 愛知県美術館の深山孝彰美術課長は「コラボレーションをすることで、それぞれの作品が持つ魅力をお客さまにお伝えできれば」と来場を呼び掛ける。

 愛知県美術館でのパフォーマンスの開演時間は、8日・9日・11日=16時30分、10日=18時、12日=14時、13日=11時、16時30分。美術館入場券で鑑賞可。「コートールド美術館展 魅惑の印象派」の入場料は、一般=1,600円、高校・大学生=1,300円、中学生以下=無料、「コレクション展」の入場料は、一般=500円、高校・大学生=300円、中学生以下無料。

 愛知県芸術劇場でのフォーマンスに開演時間は、10日=19時30分、11日・12日=11時、18時30分、13日=13時。料金は一般=3,000円(当日は500円増し)、U25=1,000円(年齢確認あり、要証明書)、小中学生無料(要予約)、未就学児入場不可。

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