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長者町のコーヒー店でラッコ好きの男性が写真展 8頭の写真で「表情見て」

写真展「ガラスの向こうのラッコたち」会場で。ラッコ好きの「RACCOLABO」代表の小林優太さん

写真展「ガラスの向こうのラッコたち」会場で。ラッコ好きの「RACCOLABO」代表の小林優太さん

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 ラッコの写真展「ガラスの向こうのラッコたち」が現在、長者町のコーヒーショップ「ミッツコーヒースタンド」(名古屋市中区錦2)で開催されている。

顔の毛づくろいをするラッコの写真

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 企画したのはラッコ好きで、コピーライター・大学講師・まちづくりコーディネーターの「RACCOLABO(ラッコラボ)」代表の小林優太さん。インスタグラムアカウント「らっこばやし」には「写真で大喜利」のように小林さんが撮影したラッコ写真に一言を添えて投稿している。初めて開くという同展ではさまざまな水族館などで撮りためたよりすぐりのラッコの写真を18枚程度パネル展示する。

 小林さんのラッコ好きは2010(平成22)年、和歌山県のアドベンチャーワールドで見たラッコに興味を持ったことに始まる。「コミカルな動きをずっと見ていられた」と振り返る。飼育員が紹介した「ラッコは食いしん坊できれい好き。食事中も水中でクルクル回って常にきれいにしている」という話を受け、「食べ終わってからきれいにすればいいのに。何でだろう」と疑問を持ち、帰って早速ラッコの本を購入し調べた。「きれい好きというのはラッコが海で生きるために必要なことだと分かった。ラッコたちは冷たい水で体温が下がってしまわないように、保温を助ける二層構造の毛皮を常にきれいに保たなくてはいけない」(小林さん)。

 以降、ラッコのいる全国の水族館に出掛け、時には飼育員への取材も行い、ラッコの情報を集め知識を深め、トークイベントなどで伝えてきた。「どれだけ知ってもずっと面白い。ラッコの魅力はかわいいのはもちろん、自分たちの強みを生かしたかっこいい生き様」と話し、「人間による乱獲で絶滅危惧種になってしまった歴史もある」という。

 8頭のラッコの写真をパネルで展示。「じゃれ合う様子、ラッコが水槽の壁に寄り添っているシーン、豪快に貝を食いちぎろうとしている瞬間など、いろんな表情を見てほしい」と小林さん。

 会場には「ラッコのうわさ」が見られるQRコードを設置。リンク先では小林さんが書いたラッコに関する記事を紹介する。「大多数の人が知っているラッコだが、実は知らないことが多いと思う。ガラスの向こうにいるラッコたちを一歩踏み込んで知ってもらえるように、10年かけて集めた情報から、いくつか伝えられれば」と話す。「コロナ禍で話すイベントは難しいが、写真展をきっかけにラッコに興味を持ってほしい」とも。
会場ではRACCOLABOオリジナルのラッコのイラストをデザインしたマスキングテープ、しおり、缶バッジ、升などグッズも販売。1商品売り上げにつき100円を野生動物の保護活動に寄付する。現在、ラッコのイラスト付きのフェースシールドを制作中で、期間中に無料配布予定(数量限定)。

 営業時間は7時~17時(土曜・日曜・祝日は8時~)。1オーダーが必要。9月30日まで。

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