愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)が9月1日、家族で舞台芸術を楽しむための「ファミリー・プログラム2020」特設ウェブを開設した。
「ファミリー・プログラム」は同劇場が夏休みの時期を中心に開催する家族のためのフェスティバル企画。家族で楽しめる公演や子ども向けの劇場ツアー、初心者でも参加できるワークショップなどを展開し、2015(平成27)年の初回からこれまでに延べ2万8000人が来場した。
今年は7月・8月に鑑賞公演やワークショップなどを企画していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止または規模を縮小しての開催となった。特設ウェブページでは動画などを配信し、家族が自宅で舞台芸術を楽しめるコンテンツを提供する。
現在公開している動画「THEオルガンDAY2020」は、毎年恒例となっているオルガンコンサートの配信。国内最大級のパイプオルガンの演奏の鑑賞、パーカッションのリズムにのって参加するコーナーなど、家族で音楽を堪能し、自宅でコンサートホールの雰囲気を楽しめる。
9月下旬に公開予定の動画「げきじょうたんけんツアー」は、普段見られない劇場の裏側を見学できるオンライン・バックステージツアー。劇場運営スタッフが扮(ふん)するジョニー隊長とジョニ子副隊長、ワンコ隊員が、大ホールの裏側を映像で紹介する。例年の「たんけんツアー」とは少し違った演出も用意されているという。
動画のほかにもさまざまなコンテンツを用意。「『えんどうまめとおひめさま』の冒険すごろく」は、今年のファミリー・プログラムで来日予定だったノルウェーのカンパニー「ディブウィク・ダンス」をフィーチャーした企画。同カンパニーのアンデルセン童話を基にしたパフォーマンス「えんどうまめとおひめさま」をモチーフに、オリジナルの冒険すごろくを作成・配信。ダウンロードしたすごろくで家族や友達と遊ぶことで、アンデルセンの世界を楽しめる。すごろくは、愛知芸術文化センター地下2階アートプラザや同作の公演ツアーを予定していた県内各市町村の会場でも配布している(数量限定)。
特設ウェブでは、ファミリー・プログラムのキャラクター塗り絵を公開中。ジョニー隊長やジョニ子副隊長、ワンコ隊員の「ENJOY HOME」をテーマにした6種類ほかさまざまな塗り絵を配信している。